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令和 2年第2回定例会(第5日目 6月29日)

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  1. 霧島市議会 2020-06-29
    令和 2年第2回定例会(第5日目 6月29日)


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    最終取得日: 2021-09-18
    令和 2年第2回定例会(第5日目 6月29日)             令和2年第2回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                       令和2年6月29日(第5日目)午前10時開議 ┌──┬──┬───────────────────────────┬──────┐ │日程│事件│    件                 名    │ 備  考 │ │番号│番号│                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │ 1│  │一般質問 木野田 誠君(119ページ)          │      │ │  │  │      メガソーラー建設について        │      │ │  │  │     池田 綱雄君(124ページ)          │      │ │  │  │      医師会医療センターについて       │      │ │  │  │      ・避難所について             │      │ │  │  │     宮田 竜二君(129ページ)          │      │ │  │  │      ・霧島市都市計画マスタープラン(2020-2039) │      │ │  │  │       第4章都市づくりの分野別方針      │      │ │  │  │     德田 修和君(135ページ)          │      │ │  │  │      新型コロナウイルス感染症の対応と今後の課│      │ │  │  │       題について               │      │
    │  │  │     久保 史睦君(144ページ)          │      │ │  │  │      新型コロナウイルス感染症による本市の現状│      │ │  │  │       と課題及び第2波への備えを万全にするため│      │ │  │  │       の今後の対応策について         │      │ └──┴──┴───────────────────────────┴──────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  山 口 仁 美 君      2番  山 田 龍 治 君     3番  松 枝 正 浩 君      4番  久 保 史 睦 君     5番  川 窪 幸 治 君      6番  宮 田 竜 二 君     7番  愛 甲 信 雄 君      8番  鈴 木 てるみ 君     9番  德 田 修 和 君     10番  平 原 志 保 君    11番  阿 多 己 清 君     12番  木野田   誠 君    13番  前 島 広 紀 君     14番  有 村 隆 志 君    16番  仮 屋 国 治 君     17番  松 元   深 君    18番  池 田 綱 雄 君     19番  厚 地   覺 君    20番  新 橋   実 君     21番  植 山 利 博 君    22番  池 田   守 君     23番  下深迫 孝 二 君    24番  蔵 原   勇 君     25番  前川原 正 人 君    26番  宮 内   博 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。    な し 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長    山 口 昌 樹 君   議事調査課長    立 野   博 君  議事グループ長   原 田 美 朗 君   書     記   用 貝 大 星 君  書     記   水 迫 由 貴 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長   中 重 真 一 君   副  市  長   山 口   剛 君  副  市  長   内   達 朗 君   総 務 部 長   橋 口 洋 平 君  市政推進特任部長  冨 永 博 幸 君   企 画 部 長   有 馬 博 明 君  兼秘書広報課長  市民環境部長    本 村 成 明 君   保健福祉部長    西 田 正 志 君  農林水産部長    田 島 博 文 君   商工観光部長    谷 口 隆 幸 君  建 設 部 長   猿 渡 千 弘 君   消 防 局 長   喜 聞 浩 志 君  総務部参事兼    小 倉 正 実 君   危機管理監     新 村   司 君  総務課長  企画部参事兼    永 山 正一郎 君   保健福祉部特任次長 林   康 治 君  企画政策課長                兼医療センター整備対策監  保健福祉部参事兼  砂 田 良 一 君   農林水産部参事兼  八 幡 洋 一 君  子育て支援課長こどもセンター所長       農政畜産課長  まちづくり調整監  池 水 清 人 君   安心安全課長    石 神   修 君  財 政 課 長   石 神 幸 裕 君   地域政策課長    藤 崎 勝 清 君  環境衛生課長    楠 元   聡 君   スポーツ・文化振興課長 上小園 拓 也 君  長寿・障害福祉課長 堀之内 幸 一 君   こども・くらし相談  野 崎 勇 一 君                        センター所長  健康増進課長    小 松 弘 明 君   すこやか保健    島 木 真利子 君  兼こども発達サポートセンター所長          センター所長  林務水産課長    中 馬   聡 君   商工振興課長    池 田 豊 明 君  商工観光施設課長  秋 窪 達 郎 君   建設政策課長    川 路 和 幸 君  都市計画課長    三 島 由起博 君   消防局情報司令課長 落水田 伸 一 君  霧島副総合支所長  仮屋園   修 君  兼市民生活課長  教  育  長   瀬戸上   護 君   教 育 部 長  出 口 竜 也 君  学校教育課長    芝 原 睦 美 君 6.会議のてん末は次のとおりである。             「開 議  午前10時00分」 ○議長(阿多己清君)  これより本日の会議を開きます。   △ 日程第1 一般質問 ○議長(阿多己清君)  本日の日程は,一般質問のみであります。まず,12番,木野田誠議員から1件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○12番(木野田誠君)  議席番号12番,霧島市政クラブの木野田誠でございます。ただいま,議長より私の一般質問に対するお許しを頂きましたので,感謝を申し上げながら,事前通告に従い1問のみの質問をさせていただきます。質問に先立ち,今,世界中に拡散している新型コロナウイルス感染症は,数多くの感染者と数多くの死者を伴い,あらゆる経済活動に計り知れない多大な悪影響を及ぼす結果となりました。お亡くなりになった方々へは心からのお悔やみを申し上げ,感染者の皆様にはお見舞いと早急の御快復をお祈りいたします。同時に我が身を忘れ,労をいとわず,感染症に勇敢に対峙されている医療関係の皆様には,敬服するとともに心から感謝をするものであります。このような中,国・県・市では,感染症への緊急対策を次々と打ち出されてきました。全てが従来どおりとはいかないものの,この機に及んで大変有り難いものだと考えております。また,これら膨大な仕事量と急を要する事務手続に従事されている職員の方々に対しても,心から労をねぎらいたいと思います。一方,光回線計画が2年前倒しとなり,来年度中に完了するとの新聞記事が目に留まりました。総務省は新型コロナウイルス感染症への対応を進めるために,光ファイバー回線の整備計画を2021年度末までに全世帯で利用できるようにするとのことであります。学校でのオンライン授業や自宅などで仕事をするテレワークの必要性がこのコロナ禍で問われ,定着を想定して後押しするとのことです。本市でも,この4月1日から霧島,牧園地区でサービスの提供が始まりました。大変な好評でありますが,今後,本市の計画も来年度末で完成となるのでしょうか。完成となるのであれば,重苦しい空気の中で正に一点の光となります。さて,質問に入らせていただきます。変則となりました今回の定例会における一般質問で,我が霧島市政クラブは,新型コロナウイルス感染症関連の質問は代表1名にまとめて質問させていただくことにしましたので,的確な回答を要望したいと思います。メガソーラー発電建設計画は,シフトエナジージャパンⅣという会社が霧島田口,大窪地区に県内最大となる80MWの発電設備を作ろうとするものであります。この計画に対し,市は,昨年2月,霧島市再生可能エネルギーに関する共有会議において反対である旨を伝えておられます。また,議会も地元住民からの反対陳情を受け,議員全員が建設に反対する意を表し,これを採択しています。私自身も,この件につき一般質問をさせていただきました。また,地元住民は開発を許可しないよう,県に文書で申し入れたとのことであります。このようなことから,計画はなくなったかに思っていましたが,本年3月17日に事業者による環境影響方法書の説明が開催されました。多くの反対意見がある中,事業者は計画を進めるとしています。地元住民は,この環境影響評価方法書に対する意見として,一つ,災害発生の危険性。二つに,歴史文化の破壊危惧。三つに,自然景観の破壊危惧。四つに,観光などの地域経済への打撃の危惧ということを主体として白紙撤回を求めています。改めてお伺いいたします。霧島田口,大窪地区内に予定されているメガソーラー建設について,先の一般質問で市の対応及び対策の考え方を確認はしましたが,その方向性について再確認します。個別法に上乗せして,より厳しい規制を設ける条例を制定することに関しては困難であり,全国市長会等を通じて法整備を求めたいとの答弁でありました。その後の進捗についてお伺いします。以上,2点について,壇上からの質問と致します。 ○市長(中重真一君)  木野田議員から1問の御質問がありました。答弁いたします。1問目のメガソーラー建設についての1点目と2点目は関連がありますので,一括してお答えします。霧島田口におけるメガソーラー建設計画は,発電出力が80MWであり,電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法により事業計画認定を受けている太陽光発電設備としては,県内で最大級のものとなります。近年は,全国各地で記録的豪雨が発生するなど,これまでの想定を超える自然災害が発生している状況の中,当該メガソーラー建設が近隣住民の生活環境や国立公園である霧島山の自然環境に及ぼす影響,さらには,霧島神宮などが紡ぐ歴史・文化やこれらが形成する景観などに及ぼす影響は甚大であるものと考えており,平成31年第1回市議会定例会でも答弁したとおり,本市としては,当該メガソーラーの建設計画に対して反対の立場をとっています。大規模な太陽光発電事業に係る規制としては,森林法に基づく林地開発許可が挙げられますが,本市には本規制に関する許可権限や監督権限はないこと,また,自治体において,法律が定める内容よりも一層厳格な規制を盛り込んだ条例を制定することは困難であることから,全国市長会を通じて,国に対し,法による規制の強化を求めてきたところです。このような中,国は,本年4月1日に,環境影響評価法施行令の一部を改正する政令を施行し,出力が4万kW以上の太陽光発電設備の設置については,環境影響評価法に基づく環境アセスメントの実施を義務付けたところであり,さらに,昨年12月には,太陽光発電施設の設置を目的とした開発行為の許可基準の運用細則を定めたことに伴い,本年4月1日から,県は,林地開発許可に係る審査基準の見直しを行いました。本市としては,引き続き,全国市長会を通じて更なる法整備を要請していくとともに,事業者が環境影響評価法に基づき提出し,現在,県から意見照会を受けている当該事業に係る方法書に対し,また,今後,手続が行われることが想定される林地開発許可申請等に係る県からの意見照会に対し,市としての考えを的確に示してまいります。 ○12番(木野田誠君)  ただいま,市長から答弁いただきました。昨年の定例会の回答と同じように,力強い話を聴かせていただきました。ありがとうございます。1点目と2点目併せて質問させていただきたいと思います。まず,平成31年3月議会のときは,鹿児島県環境影響評価条例でありましたけれども,今年4月1日からは環境影響評価法となったそうですが,この違いは何なのかお伺いいたします。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  これまでは,鹿児島県環境影響評価条例の別表に定める対象事業区分,その他土地開発40ha以上を根拠に評価を義務付けておりました。4月1日から法の改正により,1答目で申し上げたとおり,環境影響評価法により太陽光発電設備として出力4万kW以上のものは環境影響評価の実施が義務付けられることとなりました。 ○12番(木野田誠君)  すると,流れ的にはどういうふうになっていきますか。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  現在の流れでいきますと,市がこの方法書について意見を提出しますと,県はその意見を参考に国に対して環境影響評価の項目,調査方法等について意見を述べます。方法書の手続が終わりますと,事業者は1年程度を掛けて実際の調査,予測,評価を行います。その後,環境影響評価の結果や使用設備の配備計画,工事の実施に係る広報,切土・盛土の土地の造成に関することなどをまとめた準備書というものを策定します。準備書につきましても,公告の縦覧や住民の説明会といった方法書と同じ手続を踏むことになります。なお,この手続についても1年程度要するのではないかと考えられます。事業者は準備書について述べられた意見書を踏まえ,準備書の記載事項について再検討して,述べられた意見とそれに対する考えや対策を追加した評価書というものを作成して1か月間公告,縦覧をした後,事業計画の認可手続等を行い事業実施というふうな流れになると考えております。 ○12番(木野田誠君)  1答目の回答で,4万kW以上の太陽光発電設備の設置について環境影響評価法で義務付けたというふうなことになっておりますが,これは出力が4万kW以上の設置に対する義務付けだけの話ですか。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  義務付けだけでございます。 ○12番(木野田誠君)  山林開発について,山林の開発は森林法に規定されているわけですが,林地の開発許可制度は災害発生の危険性がない等の要件を満たせば許可しなければならないというふうになっている制度でありますが,林野庁は森林法について太陽光に関する検討はなされているのかどうかお伺いします。 ○林務水産課長(中馬 聡君)  全国的な太陽光発電施設の設置に関わる林地開発の諸問題の発生を受けまして,林野庁は知事が行う林地開発許可の基準となります許可基準の運用細則の改定を行っております。また,新たに太陽光発電施設の設置を目的とした開発行為の許可基準の運用も設けております。県は,これらを受けまして,鹿児島県林地開発許可事務処理要領及び鹿児島県林地開発許可事務処理指針を改正し,林地開発許可制度の手引きの記載内容の変更も行ったところでございます。主な許可基準の改正内容でございますが,盛土工事の基準の追加,太陽光発電事業終了後の原状回復措置を求めております。それと排水施設に関わる基準の追加,あと森林配置基準の新設,それと開発に当たっての配慮事項を追加しているところでございます。 ○12番(木野田誠君)  いろいろ改正点をお話ししていただきましたが,従来の法とすると,開発業者に対してはある程度厳しくなったと評価してもよろしいですか。 ○林務水産課長(中馬 聡君)  そのとおりで厳しい条件になっていると思います。一つ例を挙げますと,森林の配置基準の新設というのがあるんですけれど,以前は森林率がおおむね25%ということだけだったんですが,今回はそれに残置森林率を15%以上残すというのが追加されているところでございます。 ○12番(木野田誠君)  このような大規模な開発は,反対する側から言うと,やはりこういった国の法律とかというものが基準を厳しく改正されない限り,我々は,ただ声を出して反対反対と言ってるだけでありますので,こういう基準をしっかりしたものにするように市長会を通じて,また声を大にして,これからも続けていただきたいと思います。本市には霧島市景観条例が制定されているわけですけれども,5,000㎡以上の設置の場合,届出を必要とすること。環境形成基準に威圧感や存在感を軽減すること,設備と背景の色彩を同化させること等があります。一つ気になったことは,尾根線上,尾根の上ですね。それから丘陵地又は高台に設置する場合には稜線を乱さない,又は土地形状に違和感を与えることがないよう施工することを加えて,事業者に対し,これらの基準に適合した事業とするように求めているというふうにあるわけですが,これもやはり従来どおり,この条例は配慮を求めているだけで罰則はないと理解するべきなのかどうなのでしょうか。 ○都市計画課長三島由起博君)  今,御質問の罰則の規定についてですが,霧島市の景観条例におきましては罰則規定はございません。ただし,景観法におきまして幾つかの罰則規定がございます。その中で景観計画に定められた建築物又は工作物に関わる外から見た形や色彩,デザインなどの形態意匠に限ってですけれども当該制限に適合させるために再協議などを経て,従わない場合は,景観行政団体である市が必要な限度において設計の変更,その他必要な措置をとることを命ずる変更命令をすることができるようになっております。その変更命令に従わない場合は罰則といったものになっております。 ○12番(木野田誠君)  命令に従わない場合は罰則となると。ここをもうちょっとどういうことか教えてください。 ○都市計画課長三島由起博君)
     当然,申請された届出に対して,景観法それから景観計画などのそういう基準に沿って適合するかどうかということを審査していくわけなんですけれども,その中で中身が適合しない部分がありましたら,再度,協議して適合するように当然,市におきまして指導していくわけですけれども,その指導の中で,例えば景観審議会とかそういったものの意見を求めながら,最終的に変更の必要があるというふうに判断された場合において,事業者に対して,申請者に対して指導を行うものになります。 ○12番(木野田誠君)  現行の条例では精いっぱいの処置というふうに理解できるかと思います。確認させていただきますが,私は,意見書を提示される折には我々の民意を酌んでいただいて,市の意見をしっかり述べていただきたいと昨年の定例会でお願いを致しました。市長は,総合的に勘案し,霧島市は反対であり,この計画に協力もできませんというふうに回答いただきましたけれども,今日の回答書にもありますけれども,もう一回くどいようですけれど,変わりはないか市長の意見を賜りたいと思います。 ○市長(中重真一君)  今回の霧島田口のメガソーラー建設については市の立場は変わっておりません。市として積極的に協力することもないですし,建設に関しては反対という立場で,これからも進めていきたいと考えております。 ○12番(木野田誠君)  正に,今,意見を求められ,この6月末提示されると思いますが,そのような意思をしっかり織り込んでいただいて,意見を述べていただきたいというふうに思います。市長は,先の質問に対し,地理的要件も全て総合的に勘案した結果,霧島市としては反対である。この計画に協力もできませんというふうに,先ほども言いましたように述べていらっしゃるんですが,ここで,この協力とはどういう件を含んでいるのかお伺いしたいと思います。 ○市長(中重真一君)  広大な面積を要してのメガソーラー建設になりますので,市道の払下げであったり,そういった公有地の払下げ等が出てくると思います。そういった中で,その他排水先との協議とかもあるかと思います。中には,市が反対の意思を持っていても,どうやっても法令上できない,許可を出さなければいけないような案件もあろうかと思いますが,公有地の払下げ等において市が建設促進のために協力することはないように,そういった意味での市としての立場を今後も守っていきたいというふうに考えております。 ○12番(木野田誠君)  実はこの質問はするべきか,しないほうがいいか,私も正直なところ迷いました。というのは,これから続く反対運動について,市の手のうちを見せるようなことの回答になるかなという気もしました。これ以上,深く追求し,お伺いしますといろいろ支障もありますので,またゆっくりと個々に話をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。建設予定地は市長もよく御存じのとおりの場所であります。土石流,急傾斜地,崩壊等の心配が十分ある土砂災害警戒区域を数箇所含んでおります。斜面の大規模な森林伐採や造成が進むと水路等の崩壊のみならず,水田や人家に甚大な災害が,近辺でなく幅広く起こることが予想されるわけでございます。先ほど申しましたように,歴史文化の危険性,自然破壊の危険性,観光資源破壊の危険性,ひいては地域経済破壊の危険性もあるこのような地域経済浮揚策は全く必要ないわけであります。どうか市長におかれましては意を強くして,ただいま確認させていただきました意見を,我々市民を代表し,強く意見書の中で表明していただきますよう,強く要望して私の質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  先ほど議員から御指摘があった今月,6月中に環境アセスをどのように行うかというのが霧島市としても意見を求められているところでありまして,それに関してはこれから,もう素案はできておりまして出すことになりますが,幅広く影響がないか調査するように意見書を出す予定になっております。また,今後,先ほど課長からも説明がありましたように,そういった意見書を受けた上で業者が環境アセスを行うわけですが,その結果等についても,市としてその調査結果がどうなのかというようなところで,厳しい意見,的確な意見を言うことが必要だというふうに考えております。その後に,今度は林地開発許可に対する市町村長の意見添付というものがございまして,その中でもしっかりと霧島市としての立場を示していきたいというふうに考えております。市が反対の立場をとっている中で,いろいろと手続等受け付ける立場の市が反対運動まで一緒にできるかというとなかなか厳しいところはあるのですが,建設されないように,市としてどういったことができるかということを関係課もまたがりますので,全ての課としっかりと連携しながら取れるべき策をしっかりと取っていきたいと考えております。 ○議長(阿多己清君)  以上で,木野田誠議員の一般質問を終わります。次に,18番,池田綱雄議員から2件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○18番(池田綱雄君)  ただいま,議長の許可を得ましたので,新風会の一人として一般質問を致します。新型コロナウイルスは,日本中の経済,教育,スポーツなど,全ての分野で大きな悪影響を与えております。霧島市内でも飲食,宿泊業を始め,中小企業など幅広い産業で大変厳しい状況にあります。今後更に雇用の面などにも影響が出てくるものと思われます。また県民が,市民が楽しみにしていた第75回国民体育大会,燃ゆる感動かごしま大会と第20回全国障害者スポーツ大会が延期となりました。霧島市にとりましても,長年にわたって準備に取り組んでこられた職員の皆さんはもちろんですが,国体出場を目標に頑張ってこられた選手の皆さんの戸惑いと喪失感はいかほどかとお察し申し上げます。国体の開催地は3年先まで決まっており,準備も進んでいることと思います。調整は簡単ではないと思いますが,できるだけ早い開催を望むものであります。それでは,医師会医療センターについて質問を致します。1点目は,新型コロナウイルスの指定病院は県内に何箇所あるのか。また,医師会医療センター新型コロナウイルスの感染者用の病室は何室あるのかお尋ねいたします。2点目は,胃や大腸検査用として内視鏡控室があります。そこで検査前の下剤の服用が行われております。狭い部屋で一度に多くの患者が一緒に利用しております。また,トイレの利用も一緒になりますが,トイレの数も少なく思います。何か改善策はないかお尋ねいたします。3点目は,入院患者から部屋が汚いとの声を聴きますが,どのような清掃をされているのかお尋ねいたします。次に,避難所対策についてお尋ねいたします。今年も大雨や台風シーズンを迎えます。最近は毎年のように,全国各地で時間雨量100㎜を超える雨量が発生し災害が起こっております。今年も先週,北九州では100mmを超える大雨が降っており,溝辺町では道路決壊が発生しております。集中豪雨は,いつ,どこで発生してもおかしくない状況にあります。今年も避難所の利用者が多くなると思いますが,避難所でのコロナウイルスの対策はどのようにされるのかお尋ねをし,壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  池田綱雄議員から2問の御質問がありました。2問目は私が,1問目は医療センター整備対策監がそれぞれ答弁します。2問目の避難所についてお答えします。災害時における避難所は,密閉・密集・密接いわゆる,三つの密の条件がそろった空間になりやすいため,新型コロナウイルスなどの感染症の発生や拡大を予防する措置を講じることが重要であると考えています。このため,1次避難所においては,新たに作成した新型コロナウイルス感染症対策用マニュアルに基づき,避難者が避難所に入る際には,まず,手指の消毒やマスク着用を徹底させるとともに,受付で記入する問診票により健康状態をチェックすることとしています。また,避難所内においては,避難者に対し,小まめな手洗いや毎日の検温,トイレやドアノブなどの小まめな消毒,定期的な換気などへの協力をお願いし,衛生的な環境づくりに努めてもらうこととしています。なお,受付時の問診や避難中に体調不良の症状が見られた避難者については,感染拡大防止の必要性を十分に説明した上で,他の避難者とは別にスペースを確保するなど,必要な措置を講じてまいります。避難が長期化した場合に開設される2次避難所においては,1次避難所と同様の衛生対策のほか,間仕切りやマット,簡易トイレなどを設置し,社会的距離の確保及び衛生的な環境の維持に努めます。また,事前に発熱等の症状があるなどの相談があった場合には,保健師を配置した,体調不良者にも対応が可能な避難所に受け入れることとしています。このような避難所における感染症の拡大防止に向けた対策を講じるため,消毒液などの衛生資材や密集・密接を避けるための簡易間仕切り,発熱者等が発生した場合に,その衛生環境を確保する簡易ベッドや簡易トイレなどの整備に要する経費を予算化したところです。引き続き,避難所における感染拡大の防止に必要な各種の対策に取り組み,市民の皆様の安心安全の確保に努めてまいります。 ○保健福祉部特任次長兼医療センター整備対策監(林 康治君)  1問目の医師会医療センターについての1点目にお答えします。霧島市立医師会医療センターにおける感染症病床は4床です。また,県内の感染症指定医療機関は13機関です。次に,2点目にお答えします。現在,患者や検診者が大腸検査を行うときは,内視鏡控室において下剤を服用し待機していただいております。また,検査用のトイレは,男子専用が1か所,女子専用が2か所,男女兼用が3か所であり,同じ時間に下剤を服用することから,個人差はあるものの,ほぼ同じ時間帯にトイレを使用することになります。このように,検査用のトイレの使用が重なった場合は,近くのトイレを案内しているところです。次に,3点目にお答えします。医師会医療センターにおいては,通常,清掃業者が,1日1回各フロアを清掃し,事情により病室に入れない場合などは,翌日に清掃しています。 ○18番(池田綱雄君)  それぞれ回答いただきましたが,二,三再質問させていただきます。まず,四つの病室があるというような説明でございましたが,ある医者からこれで大丈夫だろうかと,少ないんじゃないのというような話がございましたけれど,感染者が増えた場合,どのような対応ができるのかお尋ねいたします。 ○健康増進課長兼こども発達サポートセンター所長(小松弘明君)  感染者が増えた場合には,感染者の対応は県のほうで行うことになっておりますので,4床で受け入れる以上に増えた場合には,他の感染症医療機関に県のほうで対応するということになっております。 ○18番(池田綱雄君)  ということは,医師会病院では4病室しかないと。それ以上は部屋は増やせないという理解でいいですか。 ○健康増進課長兼こども発達サポートセンター所長(小松弘明君)  感染症の病床としては県のほうで決められておりまして,医師会医療センターは4床となっております。 ○18番(池田綱雄君)  私が聴いたのとはちょっと違うんですが,私がちょこっと聴いたところによると,幾室かすぐ増やせますよというようなことを聴いたことがあるんですが,そういうことはないわけですか。 ○市長(中重真一君)  医師会医療センターにある感染症の病床は4床というふうになっております。ここはあくまでも感染症の病床ということで,新型コロナウイルスを受け入れているかどうかということも県から正式な発表はございません。その中で新型コロナウイルスの感染者の受入れについては,県のほうで責任を持ってやっていただくということになっております。その中で,感染症病床について霧島市に協力要請があったときには,それにはしっかりと対応していきたいと考えておりますが,軽症者の受入先等を含めて,現在のところ県と霧島市もある程度用意はしておりますというような話をしておりますが,正式に県から感染症病床並びに軽症者の受入施設について霧島市に要請があったということはございません。 ○18番(池田綱雄君)  はい,分かりました。次に,胃と大腸の検査です。私も1年に2回受けました。あの狭い部屋に10人ぐらい一緒に下剤を飲んで,それもテーブルに3人ぐらいずつ座って一緒に飲むわけですが,部屋も狭い,それ以上にトイレが,下剤が効いてくるとみんな同じ時間帯にトイレに行くようになるわけです。そうした場合にたくさんトイレがあるように書いてありますけれど,実際は2か所か3か所しかないわけです。一緒になって我慢する。下剤を飲んでいますから我慢はちょっとしにくいところもあるわけですよね。だから,何とかこのトイレを増やすことはできないのかなという質問をしているんですよ。 ○健康増進課長兼こども発達サポートセンター所長(小松弘明君)  議員から御指摘があって,私も現場を見に行きました。ただ,建物の内部,それから建物の外側についても,現況においてはそういった場所の確保が困難ということで,今のところ増設については考えていないというところでございます。 ○18番(池田綱雄君)  1日に胃の検査とか,大腸の検査というのは何名ぐらい行われているんですか。 ○健康増進課長兼こども発達サポートセンター所長(小松弘明君)  日によって多い少ないありますけれども,胃カメラが約15人,大腸検査が5人から6人と。合わせて20人前後が検査を行っていると確認しております。 ○18番(池田綱雄君)  私が思うには,一緒に10人ぐらい同じ時間帯に飲み始めるのではなくて,これに時間差をちょっとこうすればどうなのかなと思いますけれど,その辺の検討はされませんでしたか。 ○健康増進課長兼こども発達サポートセンター所長(小松弘明君)  やはり検査のスケジュールといいますか,日程等が決まっている関係で下剤を飲むタイミングというのは同時期になるというふうに考えております。 ○18番(池田綱雄君)  何回も言うようでございますが,同じ時間帯に飲み始めれば,同じ時間帯に催してくるわけですよね。だから,それをちょっと時間差を設けてできないものかなと。みんな年配の人が多いんです。トイレが少ないなとか,そういう話をいろいろ言いながら下剤を飲んでいるわけですけれど,新しい病院ができればちゃんとした対応ができると思いますけれど,まだ四,五年先の話で,それまで長いですよ。何か方法はないかなと。市長は,その現状は把握されておりますか。 ○市長(中重真一君)  医療センターのほうで検査等運営されておりますので,議員からそういったお声があったといったこともお伝えして,工夫次第でいろいろできるところもあろうかと思いますので,このようなお声があったということを伝えておきたいと考えております。 ○18番(池田綱雄君)  これは簡単なトイレではいかんでしょうから,大変だと思いますけれど,患者側からすれば本当に困った状態だなと私は思います。もう2回受けましたけれど,2回ともたくさんの人数で,そういうトイレの状況もありましたので,何とか前向きに検討していただきたいと思います。もう一点は,先日入院している患者から病院が汚いと。見てくれというような電話があって見に行ったんですが,簡単に掃除ができそうな汚れだったんですけれど,だから,どういう掃除をされているのかと聴きました。その患者は私が見に行った明くる日に退院しております。その後,きれいになったかどうか聴いていないんですけれど,どうですか。 ○健康増進課長兼こども発達サポートセンター所長(小松弘明君)  清掃はしっかりしていると聴いています。私も現場を見に行きまして,今のこのコロナの状況ですので病室までは入って確認はできなかったんですけれど,清掃したというふうに確認しております。 ○18番(池田綱雄君)  きれいになったということでよろしいですか。 ○健康増進課長兼こども発達サポートセンター所長(小松弘明君)  はい,そうでございます。 ○18番(池田綱雄君)  それでは,そのように伝えたいと思います。次に,避難所についてでございますが,いろいろ策を講じておられるようでございます。もし,熱が37.5度以上の人が避難して来られた場合,必要な処置を講じるということですけれど,そういう人は避難させて,それからどうするんですか。そういう患者と言っていいのか,そういう熱があったりする人たちにはどのような対応をされるのですか。 ○危機管理監(新村 司君)  体調不良によって発熱などの症状がある場合については,事前に市のほうに連絡していただければ,そういった方々の専用の避難所を開設して対応することとしております。そういう中で災害のおそれがある段階では,そこで滞在してもらうわけでありますけれども,どうしても体調が優れなくなった場合については救急搬送等の処置になるかというふうに思います。 ○18番(池田綱雄君)  体調不良の人がどこの避難所に来られるか分からないわけですよね。そういう意味では,そういうスペースを設けるんだというふうに答弁を頂きましたけれど,どこもそういう処置をされるんですか。 ○危機管理監(新村 司君)  各避難所におきまして,発熱者と体調不良者のためのスペースを,ほかの避難者とは別に確保するように全避難所で処置しているところです。そのような中で,事前に避難する前に体調不良であるということが分かっていた場合については,市のほうに事前に連絡していただければ,そういった方々の専用の避難所を開設して,そこで避難してもらうというふうにしております。 ○18番(池田綱雄君)  今回,コロナウイルス対策ということで,いろんな仕事量が増えているように思うんですが,職員の数は変わらないんですか。 ○危機管理監(新村 司君)  昨年までの避難者の実績等を踏まえまして,今回,配置職員の配置要領を見直したところです。避難者の多い所については3名,その他についてはこれまでどおり2名を基準として,これまでと違うところは,市として配置職員を確保して,それぞれその配置職員をそれぞれの地区に割り振ると。そして,その中で順にローテーションによって避難所に配置してもらうと。したがって,その配置している以外にも待機する職員が出てきますので,例えば,感染症対策によって2名の所が3名ちょっと一時的に必要となった場合については,その待機してる職員をそこに充てて対応することができるような,そういう仕組みにしております。また,例えば同じ避難所にもう何日も配置したままという所がありましたけれども,今回の見直しによってローテーションでどんどん対応できるようにしていますので,同じ人をずっと配置するというようなところも改善されたところです。 ○18番(池田綱雄君)  避難所を開設しないほうが本当はいいわけですけれど,いつ,どのような災害が発生するか分からないわけでございまして,そして,また避難所でも何が起こるか分からないというような状況にあると思いますが,何が起こっても万全な体制で対応していただくよう要望を致しまして,私の質問を終わります。 ○議長(阿多己清君)  以上で,池田綱雄議員の一般質問を終わります。次に,6番,宮田竜二議員から1件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○6番(宮田竜二君)  議席番号6番,霧島市政クラブ宮田竜二です。本日は,一般質問の機会を与えていただき,誠にありがとうございます。ただいま,議長から発言の許可を頂きましたので,通告書に従って質問させていただきます。現在,新型コロナウイルス関連の対策が喫緊の課題ですが,本市の場合,将来の霧島市政を見据えた都市計画については,停滞することなく前に進める必要があると考えます。よって,本日の一般質問は,本年3月に策定された霧島市都市計画マスタープラン(2020-2039)に絞って,市長に質問させていただきます。阿多議員が昨年の9月定例会で一般質問された内容を確認する形となりますが,霧島市都市計画マスタープラン第4章にある都市づくりの分野別方針について質問いたします。まず,1点目の質問としまして,国道10号の主要地方道国分霧島線(県道60号)との交差部から国道223号との交差部に至る沿道域においては,ロードサイド型商業施設を含めた流通拠点を配置し,東九州道国分インターチェンジ,隼人東インターチェンジ及び隼人港周辺においては,恵まれた交通利便性を生かし,流通業務地としての土地利用を検討するとあるが,具体的にどのように進めていくのか。2点目の質問として,市民に親しまれる道路環境整備の一つに,道路利用者への安全で快適な道路環境の提供,地域情報発信,広域交流の増大を図るため,道の駅の設置について関係機関等と協議,検討を行うとあるが,具体的にどのように進めていく考えか。3点目の質問としまして,3-2,主要な施設の整備方針,幹線道路整備と渋滞対策の推進の一つに,隼人道路・東九州自動車道の4車線化の整備を促進するとともに,地域生活の充実,地域経済の活性化を図るため,スマートインターチェンジの設置について,関係事業者と検討を行うとあるが,具体的にどのように進めていく考えか。以上,具体的かつ明確な答弁を求めて,壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  宮田議員から1問の御質問がありました。3点目は私が,その他はまちづくり調整監がそれぞれ答弁します。1問目の霧島市都市計画マスタープランの第4章,都市づくりの分野別方針についての3点目にお答えします。令和2年3月に策定した新たな都市計画マスタープランにおいては,主要な施設の整備方針の道路に係る項目の一つである幹線道路と渋滞対策の推進の中で,隼人道路・東九州自動車道の4車線化の整備の促進やスマートインターチェンジの設置に関して記載しています。隼人道路の4車線化については,平成30年3月に,国土交通大臣から西日本高速道路株式会社に対し事業許可がなされ,現在,加治木インターチェンジ側から工事が進められています。また,東九州自動車道の4車線化については,昨年9月に隼人東インターから末吉財部インターまでの約21㎞が優先整備区間に選定され,今後,事業化がなされる予定です。スマートインターチェンジの設置については,市内における幹線道路の渋滞緩和や,市民の利便性の向上にもつながると考えられることから,設置箇所などを含め,今後,調査・研究してまいります。 ○まちづくり調整監(池水清人君)  次に,1点目にお答えします。新たに策定した都市計画マスタープランにおいて,国道10号の沿道域や東九州自動車道の国分インターチェンジ等の周辺における土地利用の方針については,前計画における内容を踏襲し,流通業務ゾーンとして位置付けているところです。このことを受け,国道10号の沿道においては,引き続き,自動車関連等の施設を誘導し,また,国分インターチェンジ等の周辺においては,東九州自動車道の4車線化の動向や土地利用の見通しなど社会情勢の変化を踏まえつつ,交通の利便性を生かした流通業務地としての土地利用について調査・研究してまいります。次に,2点目にお答えします。道の駅は,24時間利用可能な駐車場及びトイレ等の休憩施設,道路情報などを提供する施設,物産館や観光レクリエーションなどの地域振興施設の三つの機能を有するもので,本市には,神話の里公園に道の駅霧島があります。道の駅については,設置場所など様々な観点から検討を行う必要があり,今後,先進事例に関する情報収集などを含め,幅広く調査・研究してまいります。 ○6番(宮田竜二君)  はい,答弁いただきました。それでは,質問席から再質問させていただきます。再質問の前に,ちょっとこの霧島市都市計画マスタープランの表紙を説明させていただきたいんですが,まず,補足資料の2ページを見てください。補足資料はありますか。これが霧島市都市計画マスタープラン(2020-2039)の表紙絵なんですけれども,大変すばらしいのでちょっと取り上げさせていただきたいと思います。読みます。この中に,この表紙の説明が書いてありますので。「本表紙絵は,奥にそびえる雄大な霧島山,山林や農地などの緑,錦江湾に注ぐ天降川など,本市の市章をイメージして表現しています。そして,様々な歴史・文化資源に恵まれ,まちなかに主要な施設や住居等がまとまって立地し,公共交通がネットワークでつながり,快適で暮らしやすいコンパクトなまちを描いています。また,絵の中の施設は,高校生のアイデアや市民アンケートの自由意見でいただいた意見等をもとに描き,中央の虹は本市の7つの地域を虹色に例え,7色が融和し輝かしい未来の霧島市を創造しています。」すごくすばらしい絵だと思います。表紙もすばらしいんですけれども,都市計画マスタープランの中身もすばらしいと思いますので,再質問に入っていきたいと思います。それでは1点目。国道10号沿線の流通業務としての土地利用について。補足資料3ページを見ていただきたいと思います。これは土地利用方針図です。ここに書いてありますように,東九州自動車道がありまして隼人東インターチェンジ,隼人港,それから国分インターチェンジ,それとあと国道10号,この辺の大変恵まれた交通利便性,これをどのように土地利用するかというところです。先ほどの答弁の中では,具体的にどうするというのはありませんでした。大変答えづらいところがあるんですけれども,ぜひ,今から話をする内容を検討していただきたいなと思っています。続きまして,補足資料の道の駅についてちょっと話をさせていただきます。2点目ですね。補足資料の4ページ目を見ていただきたいんですけれども,これは鹿児島県内の道の駅,現在22か所あります。御存じのように,本市にも道の駅霧島があります。ここで再質問なんですが,交通利便性が良い国道10号沿線に新しい道の駅を新たに設置する考えはないでしょうか。 ○都市計画課長三島由起博君)  先ほどの答弁にありましたとおり,道の駅につきましては広瀬地区だけではなくて,市内全域において設置場所など様々な観点からの検討を行う必要がございます。今後,先進事例に関する情報収集などを含めて幅広く調査・研究してまいりたいというふうに考えているところでございます。 ○6番(宮田竜二君)  いろんな所があると思うんですけれども,道の駅を作るとしても,本市の場合あと1か所ぐらいかなと思いますので,どこがいい場所かというところを選定するのが重要だと思います。続きまして,補足資料5ページを見ていただきたいんですけれども,昨年の阿多議員の一般質問の際に市長から御見解を頂きました件,内容ですけれども,本市の道の駅の課題として,現在,ここに示しますように物産館があります。各地区にある物産館とのすみ分けをどうするのかが課題だということを前回,市長はおっしゃられました。ここでちょっと提案なんですけれども,今,本市各地にある物産館は,地元住民の方が利用されているんですけれども,いろいろ農産物とか魚介類,それの生産品,加工品を地元住民の方に提供しているような感じです。新しい道の駅に関しましては,ターゲットを県内外の観光客の方を,地元住民もそうなんですけれど,県内外の観光客の方もターゲットにして農林漁業従事者が農畜産物,水産物の生産だけではなくて,道の駅を通じて2次産業である加工,3次産業である流通,販売にも取り組んで,6次産業を進めることで農林水産業の従事者の方の所得をアップしたいと。そして,中山間地域の活性化につながるのではないかと思います。ここで質問なんですけれども,昨年6月に山田議員が一般質問された本市の6次産業化の取組の進み具合を教えてください。 ○農林水産部参事農政畜産課長(八幡洋一君)  本市では現在,7事業者が6次産業化,地産地消法に基づく事業計画の認定を受けて,商品のPR活動や販路拡大に取り組んでおります。また,現在,6事業所が県が設置している鹿児島6次産業化サポートセンターや6次産業化プランナーの支援を受け,同計画の認定に向けた準備を進めております。1事業所を御紹介しますと,平成25年にジュースやジャム等の加工品で認定を受けた事業者は,昨年,国の農山漁村振興交付金を活用され,ワイン工房も整備され,今年度に新商品が販売される予定となっております。今後も認定される事業者や独自で6次化を進めていらっしゃる事業所もありますので,関係する機関と連携し,様々な角度から取組をサポートしていきたいというふうに考えております。また,農業の稼ぐ力向上プロジェクト事業においては,昨年,野菜を加工しての商品開発の取組もあったところでございます。 ○6番(宮田竜二君)  本市の6次産業,6次化ですけれども,従事される方の意識も少しずつ変わってきているようで,本市もいろいろバックアップしているようです。大変良い状況にあると思います。それに加えて,道の駅を作っていただくと更に加速できるのではないかと思うんです。中重市長に質問です。例えば,本市のふるさと納税でも人気のある黒豚,黒牛,黒さつま鳥,あとクルマエビとかもありますけれども,そういう魚介も含めて,道の駅のバーベキューレストランでそれを観光客に提供するとか,新鮮なフルーツを使ったスイーツをカフェで提供するとか,道の駅の機能を先ほど説明していただきましたけれども,更に6次産業に生かせていけるのではないかと思うんですけれども,どうでしょうか。 ○市長(中重真一君)  6次産業化につきましては,やはり6次産業化を進めることで生産者の所得向上,また,議員から御指摘がありましたように,観光の面でも大きく寄与するというふうに考えております。また,特に霧島市の南側,海岸線のほうに道の駅が欲しいといったようなお声もお聴きしております。ただ,先ほど議員から言っていただいたように,既存の物産館と同様に共存するかと。その中で今,議員から6次産業化を生かしたバーベキュー等の御提案があったわけですが,その6次産業化につきましても,先ほど課長が申し上げましたように,民間事業者で行っているところもあれば,様々な取組も進んでいるところでございます。今後,この国道10号沿線,この霧島市の南側について,このマスタープランにも沿った形でどういった利用が一番ふさわしいのかということを,6次産業化とか全ての面に含めて進んでいけばいいと思いますので,今後,検討していきたいというふうに考えております。 ○6番(宮田竜二君)  答弁いただきました。あの地区は近くに青果市場もありまして,新たに加工施設を新設してでも市長が公約として掲げている農林水産業の6次化を進めて,もうかる企業,漁業を目指していただきたいと思います。市長にもう一点,質問があるんですけれども,国道10号沿いの広瀬地区は,交通利便性以外に桜島が見える海岸線など景色,眺望にも恵まれています。道の駅のほかに,昨年の阿多議員の質問がありましたように,運動施設や海岸施設を利用したランニングコースなど,スポーツ競技会やスポーツキャンプが誘致できる施設を検討する考えはないでしょうか。 ○市長(中重真一君)  この広瀬地区のすぐ近く,東側には下井地区がありまして,そこには国分の海浜公園があるところでございます。海浜公園におきましては,下井海岸と併設しているということでソフトボール場,また多目的広場としてサッカー,ラグビー等がよく行われておりますし,また,もう一つ,一番西側にもソフトボール等もできるバックネット等が設置されているところでございます。確かに交通の利便性がすごくいいところですので,今後,霧島市のスポーツ施設というものをどうしていくかということを総合的に判断しながら,海浜公園を含めた施設利用についても検討していきたいと考えております。 ○6番(宮田竜二君)  今,下井海岸付近にいろいろスポーツができる所はありますけれども,更に広げて,施設の規模も大会ができるような形であったり,さっきプロチームとかいろいろ,野球,サッカー,ラグビーもあると思うんですけれども,実業団にしてもキャンプに来て,霧島の宿に泊まっていただいて,長期間滞在していただくようなそういう施設も必要ではないかなと思うので,ぜひ検討していただきたいと思います。続きまして,補足資料6ページ,スマートインターチェンジの設置について質問します。これは鹿児島県の高規格道路を示しているマップなんですけれども,加治木インターチェンジから隼人東インターチェンジ,もう4車線化が着工されていまして,令和6年度までに4車線化されるということを聴いています。東九州自動車道のほうですけれども,隼人東インターチェンジから財部のほうまでは,それはもう決定したということなんですけれども,隼人東インターチェンジから国分インターチェンジまで4車線化はいつぐらいになるか,情報を持っていましたらお教えてください。 ○建設部長(猿渡千弘君)  東九州自動車道の隼人東インターチェンジから国分インターチェンジまでの区間につきましては,先ほど市長の答弁にありましたけれども,昨年9月に4車線化の優先整備区間に選定されております。4車線化の具体的な整備時期についてはまだ示されておりませんけれども,国では財源の確保状況等を踏まえて順次,事業に着手して,今後おおむね10年から15年での完成を目指していると聴いております。 ○6番(宮田竜二君)
     10年から15年ぐらいのめどだということなんですけれども,多分もう決定されているので,4車線化,いろいろ設計に入っていると思うんですね。ですから,スマートインターチェンジを作るのであったら,もう本当に今のタイミングではないかなと。設計するタイミングではないかなと思うんですけれども。例えば,考えているところの中でも,今,隼人東インターチェンジにつきましては,加治木と姶良が4車線化されても,恐らく隼人東インターチェンジと国道10号の周辺の交通渋滞は緩和されないのではないかと思います。ですから,個人的には隼人東インターチェンジから国分インターチェンジの間に,ちょうど今4車線化が決定していますんで,今のうちにスマートインターチェンジを追加するという設計を行って交通渋滞の対策を行うと。また,ちょっとこの資料を見てほしいんですけれども,北薩横断道路の整備促進につきましては,本当に多くの方々の御努力によって鹿児島空港から野坂インターチェンジまでが本年度から新規着手されることが決定しています。このマップを見ると,本市を中心に交通基盤が整備されているように思います。先ほど道の駅,スポーツ施設と連結させて,人,物,金の三つの資源を県内外,そして国内外から霧島市に呼び込んで,本市の経済を活性化できる夢のある事業だと思っています。そこで,内副市長に質問なんですけれども,隼人東インターチェンジから国分インターチェンジの間にスマートインターチェンジを設置すると仮定した場合,幹線道路との連結を良くするために,例えば,県道60号をスマートインターチェンジまで延伸,すなわち市道小村新田4号線を県道に格上げするアイデアもありますけれども,副市長はどのようにお考えですか。 ○副市長(内 達朗君)  市道小村新田4号線を県道に格上げするアイデアについてですけれども,県道の格上げにつきましては,道路法に認定要件もございます。また,具体的な基準が道路局長通達で定められております。その具体的な基準の中で,平成6年に通達があったんですけれども,道路網の間隔ですとか交通量の数値基準が廃止されましたので,結構緩和されています。その中で,高規格道路のインターチェンジに連絡する路線ですとか,地域振興プロジェクトを支援する路線というのは県道になるというような基準でございます。ただ,鹿児島県に聴いたところ,鹿児島県は国道の見直しと同時にやるのが多いようでございます。なので,しばらくの間,ここ近年は県道の新しい認定はないという状況でございます。それと,例えば,スマートインターチェンジあるいは道の駅の施設整備を目的とした格上げというのは,県の支出が当然増えるということで,なかなかハードルは高いのかなというような印象は持っているところです。 ○6番(宮田竜二君)  答弁いただきました。やはり本市だけではなくて,鹿児島県,国,いろんなところを巻き込みながらやっていく事業かなと思います。大変この事業に関しては,すごく夢があると思います。最後に,中重市長に質問なんですけれども,本件は,平成29年12月の議会で市長が就任されたときの施政方針の中で,交通渋滞の解消,社会基盤の整備,農林水産業の6次化,スポーツキャンプの誘致,観光資源・特産品の国内外へのPR,人やお金の流れ拡大による地域経済の活性化など,関連がある内容と思います。隼人自動車道路,隼人東インターチェンジ,国分インターチェンジの4車線化の絶好のチャンスを生かし,国道10号沿線に道の駅や運動施設を設置して,そこに接続するスマートインターチェンジを設置することで中山間地域を含めた霧島市全体の活性化につながり,冒頭取り上げましたように,都市計画マスタープランの表紙のような理想の霧島市は,市長の施政方針そのものだと思います。本件について,まずは,調査設計を実施することを検討する考えがあるかどうか,御見解を下さい。 ○市長(中重真一君)  隼人道路,東九州自動車道の4車線化,これを本市の渋滞解消,市民生活の利便性の向上,また県央域としての霧島市の今後の発展につなげていくことは本当に必要なことだというふうに考えております。ただ,このスマートインターチェンジというものにつきましては,やはり市の負担というものが結構な額出てくるのも事実でございます。ですので,先ほど内副市長も申し上げましたように,県道に格上げすれば接続先がその負担をしないといけないということもございますので,なかなか県のほうではそれについては後ろ向きと言うたらあれですね。県としてはなかなかそのような方向では進まないのかなというふうには考えておりますが,ただ一方,隼人東インターチェンジの出口を今見ますと,あのインターチェンジの付近に商業施設等も集まり,特に夕方等,隼人東出口から右折して国道10号のほうに車が抜けられないような状況もございます。霧島市内に来た車が,どこのインターチェンジでどうやって降りるのかというようなことも考えていかなければいけないのかなというふうに思っております。今後,4車線化が進む中で,国のほうともですし,ネクスコのほうともお話をしていかなければいけない問題でございますので,隼人東インター出口の渋滞の解消,また市全体の経済発展のために,どのように計画することが市の発展につながるのかということを,スマートインターの設置も含めて検討していきたいというふうに考えております。 ○6番(宮田竜二君)  答弁いただきました。本当に前向きに,このマップにあるように本市が本当に鹿児島県の交通基盤の中心でありますし,本市だけではなくて鹿児島県全体もすごく良くなると思います。ぜひ,県,国巻き込んで進めていただいて,この夢がある霧島市の都市計画マスタープランを実行に移していただきたいと思います。以上で,私の質問を終わります。 ○議長(阿多己清君)  以上で,宮田竜二議員の一般質問を終わります。次に,9番,德田修和議員から1件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○9番(德田修和君)  議席番号9番,霧島市政クラブの德田修和です。今回は会派を代表いたしまして,新型コロナウイルス感染症に関することに限り,通告書に従い質問いたします。まずはじめに,世界的に猛威を振るう新型コロナウイルスに感染し,お亡くなりになられた方々へ心からの御冥福をお祈りしますとともに,現在療養中の方々の一日も早い御快復をお祈り申し上げます。現在,我が国でも様々支援策が出されている中,本市においても感染症緊急対応策第5弾が今定例会に上程されているほか,全国的に対応が遅れている特別定額給付金への迅速な対応など,本市の時期を逸さないという姿勢での取組を高く評価しています。ですが,さらにきめ細やかな対応ができるのではないかという思いから,1人10万円の特別定額給付金や事業継続支援給付金の対応について,視覚障がい者への配慮の欠如が全国的に取り上げられているが,本市の対応はどうか。飲食店エールプロジェクトは目標を大きく上回る支援金額となり大変喜ばしい結果となったが,チケット利用が始まる7月から11月にかけて,チケット利用によって売上げが確保できない懸念もある。新たな支援策もあり得るのか。学校の臨時休業に対応し,児童クラブは朝から開所対応をした。現場からは毎日の長時間勤務を改善するため,支援員の人員確保に関する要望書が提出されているが,市長の考えはどうか。この件については,コロナ対策以前から出ている問題ではありますが,現在の事態を受けて改めて問うものであります。最後に高収入作物次期作支援交付金など,対象となる方がどこで手続をすればいいのか。そもそも霧島市で行われているかなど不安の声を聴いていました。そこで,農林漁業者向けの支援策は支援機関がそれぞれ分かれている。対象者への周知も含めてスムーズな対応ができているのか,以上の項目を伺い,これで壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  德田議員から1問の御質問がありました。3点目は私が,その他は関係部長がそれぞれ答弁します。1問目の新型コロナウイルス感染症の対応と今後の課題についての3点目にお答えします。本年3月3日から25日までの小学校等の臨時休業期間において,放課後児童クラブに対しては,子供の居場所を確保するため,可能な限り長期休暇などにおける開所時間に準じた取扱いをしていただくようお願いしたところ,多くの児童クラブに御協力を頂きました。これを受け,午前中からの開所に当たっては,これに伴い新たに発生した経費に係る助成措置を講じることや,同クラブに小学校教職員の派遣を行うことが可能である旨の周知を行うとともに,マスクや消毒液を配布したところです。このような中,3月16日に,霧島市児童クラブ連絡会から,小学校の自習室利用の条件緩和や休業措置の在り方などについての要望書が提出されたことを受け,4月23日からの2回目の臨時休業期間においては,原則として,希望した全ての児童や生徒に自習室を開放することにより,放課後児童クラブの負担軽減を図ったところです。今後においては,新型コロナウイルス感染症拡大の第2波も懸念されることから,教育委員会と共に子供の居場所の確保に努めてまいります。なお,放課後児童支援員等の人員確保については,引き続き,放課後児童クラブの運営支援を通じ,その充実を図ってまいります。 ○企画部長(有馬博明君)  次に,1点目にお答えします。特別定額給付金や事業継続支給給付金[138ページに訂正発言あり]については,広報誌のほか市ホームページに各給付金に関する専用のページを設け,適宜,ページを更新しながら事業の進捗状況等をお知らせしてまいりました。また,FMきりしま及びケーブルテレビにて制度の周知に向けた放送を行ったほか,自治会にチラシを回覧するなど広く周知を図ったところです。広報誌に掲載したお知らせ記事は,音訳ボランティアさざなみの皆様の音声により,FMきりしまを通じて聴くことができ,また,市のホームページは音声読み上げ機能を備えていることから,これらを通じて,視覚障がい者の方々にも制度の周知が図られたものと考えています。特に,給付の対象が全市民である特別定額給付金については,市が制作した音声と手話による説明動画を市のホームページに掲載するとともに,民生委員の方々に対しても申請が困難と思われる方への協力を呼び掛けたところです。なお,これまでのところ,各給付金に関し,視覚障がい者の方々から苦情や問合せがあったとの報告は受けておりません。 ○商工観光部長(谷口隆幸君)  次に,2点目にお答えいたします。霧島市飲食店エール委員会は,新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い,来店者が減少し,厳しい経営状況にある市内の飲食店等への資金繰り等を支援するため,クラウドファンディングを活用した飲食店エールプロジェクトを5月7日から6月5日にかけて実施しており,その結果,参加した市内114店舗に対して,支援者1,443人から総額2,948万3,500円の支援がありました。この支援金は,同委員会が,6月19日に対象店舗への送金を終え,25日からチケットを支援者に随時送付しています。同プロジェクトは,商工会・商工会議所青年部の有志が休業を余儀なくされた飲食店やまちを応援しようと立ち上げた企画であり,チケットの裏面には,みんながチケットを持っているときはあえて使わない,応援と考えて記念に取っておくなどのお勧めの使い方が記載され,当該チケットが厳しい経営環境にある店舗を支援するために企画されたものであるとの趣旨や,集中して使用することがないように一定の配慮を求めており,市の広報誌においても,同様の内容による記事を掲載しています。なお,支援者の中には,チケットの交付を求めることなく,寄附のみをされた方もおられるところです。6月19日には,県境をまたぐ不要不急の移動に係る自粛要請が全面的に解除されたこともあり,日常の経済活動へと戻っていくことが期待されているところです。しかしながら,感染拡大による第2波,第3波も懸念されることから,本市としては,感染拡大の防止に向けた対策を講じながら,今後における国及び県の対策の動向を注視し,消費の喚起や事業継続支援などの経済状況に応じた対策を,時期を逸することなく,講じることができるよう,検討してまいります。 ○農林水産部長(田島博文君)  次に,4点目にお答えします。国は,第1次補正予算により,耕作面積に応じて交付金を支給する,高収益作物次期作支援交付金事業を新設しました。本事業は,新型コロナウイルス感染症の影響による需要の減少により市場価格が低落するなどの影響を受けた野菜,花卉,果樹,茶等の作物について,次期作に前向きに取り組む生産者を支援するものです。本市では,お茶農家に対し,本事業に係る説明会を開催したところであり,その他の対象作物に関しても,今後,説明会を開催するため,認定農業者や物産館,公設市場等にチラシを配布したほか,市のホームページにも事業の内容を掲載し,周知を図りました。現在,関係機関との協議も順調に進んでおり,円滑な事業の推進に向け,更に連携を図りながら,農業者の支援に努めてまいります。 ○企画部長(有馬博明君)  先ほど1点目のところで,事業継続支援給付金と申しますところを支給と申したようでございます。訂正して,おわび申し上げます。 ○9番(德田修和君)  1項目目から順に再質問をさせていただきます。特別定額給付金等の広報,これは各メディアを利用しながらされたということで,私のほうも大分いろいろメディアから情報を得た部分もありました。そういう制度自体の案内というのは,そういう広報等で随分分かりやすかったんですけれども,例えば,じゃあ実際手続をしようかとなったとき,手続等の案内,そこら辺はスムーズに申請ができる対応がとれているのか,そのところを確認します。 ○企画部参事企画政策課長(永山正一郎君)  申請等の手続については,広報,ホームページ等で分からない方に関しましては専用のコールセンターを設けまして電話での対応,また窓口等に来られたときには職員が申請の補助等を行って適切に対応を行うことができたと考えています。 ○9番(德田修和君)  ぜひ,続けてスムーズに対応ができるよう努めていただきたいところですけれども,今ちょっとホームページ等で分からない場合はということで,コールセンターのほうも紹介していただきましたが,多くの職員を動員したりして対応しているというようなことも以前聴いております。ただ,このホームページの話題が出ましたので一言ちょっと苦言を申し上げるなら,例えば事業継続支援金の案内のページがございますけれども,そこの対象者という部分が記載されています。こういう所に事業を営むことで主に生計を維持していることの詳細についてはQ&Aを御確認くださいと記されているわけですけれども,Q&Aはないですよね,ホームページ上のところに。そこを見ても分からないですよね。Q&Aといっても,今度はQ&Aのページを探さないといけなくなるわけです。できればQ&Aの文字の上にちょっとしたリンク貼っていて,ポンと押せばその説明が出てくるとかですね。閲覧者にとっても,そういう電話対応,コールセンターで対応に追われている職員にとっても簡単なことであったり,単純に確認するだけで分かるようなことは,もうホームページで最初で分かる状態を作っていればお互いに手間が省けますし,またスムーズな申請につながると思いますので,ここは今回,通告外ですので要望に留めておきますけれども,そこら辺のホームページの精査等もしっかりとしていただきたいと思っております。今回,いろいろ民生委員の方々とかの御協力も得ながら対応していて,今のところ苦情も出ていませんよということなんですけれども,ここも1点確認です。申請書の封筒等には点字等の配慮がなかったということで誤って破棄してしまったとか,どこに置いたか分からないというような方々もいらっしゃったようなこともあったみたいですけれども,そういう方々への対応というものはどうなっていますでしょうか。封筒等を,その申請書等を持って来られなくても,窓口に来さえすれば申請できるよというような体制になっているのか。そのところを確認しておきます。 ○企画部参事企画政策課長(永山正一郎君)  特別定額給付金につきましては,申請書等を紛失された場合には再発行の手続をとっておりますので,特に点字等の表示は封筒にはしていなかったんですが,民生委員,身障協,また関係者の皆さんの協力を得て,現在のところスムーズに申請がされたと思います。 ○9番(德田修和君)  ぜひ,必要としている方々がストレスなくスムーズな申請ができる体制を今後もしっかりと整えていってほしいということを求めまして,2項目目に入ります。飲食店エールプロジェクト,今回約3,000万円の支援金が集まりましたということで,本当協力してくださった方々に心から感謝しているところでありますけれども,ただ,114店舗が参加しているということであります。単純に割れば26万円ぐらい行き渡ったのかなと。でも,実際はお店を指定しての支援金ですので,お店によっては大分そこに開きは出ているのではないのかなというふうに感じています。市として,現段階でこの事業に対してどのような評価をお持ちなのか,お示しください。 ○商工振興課長(池田豊明君)  クラウドファンディングによります飲食店の支援になりますが,結果としましては300万円の目標を追い越しまして3,000万円という形で支援額のほうは終わっております。これは,コロナウイルスが出ました3月,4月,5月,この辺りに来店ができない形で現金の収入と,そういう形が取れない飲食店について前払いというような形での支援になるわけなんですが,このことについて,この支援の金額が111店舗の規模につきましては,皆さんそれぞれ大きいお店もあれば小さいお店もあります。その中で支援された金額というのが固定経費の形で使われたり,人によっては来られないときに対する現金収入の代わりにその分を使っていただくということで事業の継続ができるような形に使われていたというふうに思っております。 ○9番(德田修和君)  使っていただく用途はそうなんでしょうけれど,実際その金額がそれを賄えるほど頂けていない店舗とかもあるのかなというような感じも受けるわけです。お店を指定してされているというところでは,やはり大きな店舗,集客ができる店舗等は,何かみんなでまた集まって宴会でもするときのために買おうかとかいうような使い方もあるでしょうし,またちょっと小規模店舗になると二,三人で行くっていうのであればちょっと金額を抑えたチケットを購入されている方だっているわけですよね。だから,そこら辺をそろそろ本当にそれぞれのお店がどういう規模で,どのような運用をされているかというようなことは改めて調査しないと分からないことでしょうけれど,ちょっと3,000万円集まったからよかった,よかった的に聴こえてしまうわけですよね。ですので,ちょっとそこら辺をしっかりと,またもう一度精査し直していただきたいというふうに思います。先ほど答弁の中で,みんながチケットを持っているときはあえて使わない,応援と考えて記念にとっておくなどのお勧めの使い方が記載され,当該チケットが厳しい経営環境にある店舗を支援するために企画されたものであるとの趣旨や,集中して使用することがない一定の配慮を求めており,横暴ですよね。これですよ,支援金を集めるときは20%上乗せします。そんだけお得ですから皆さんどうぞ支援してくださいと言って支援金を集めたと思うんですよね。いざ,チケットが来たら使うなと書いてあるわけですよ。これ,誰に聴けばいいんですかね。市長はどのような思いでこれを記載させようかなと思われたんでしょうか。 ○市長(中重真一君)  冒頭申し上げましたように,このクラウドファンディングにつきましては,商工会,商工会議所の青年部と商工振興課等で企画したプロジェクトでございます。やはり,その中で当初から議員から御指摘のとおり前金で各飲食店にお金が行きますので,一時期は非常に助かっても,その後苦しい場面も出てくるのではないかといったような御指摘もありました。ただ,やはり手数料を少なくしながら速やかに支援ができる方法として,今回クラウドファンディングを利用したわけでございますが,私自身も職員にも市役所の会合とかで全員がこのチケットを持っていくと,そのときにはお店は収入が全くない状況なので,できるだけプライベートで使ってほしいとか,そういったようなところも話をしているところでございます。皆さんやはり応援したいという気持ちで,エールプロジェクトということで,このクラウドファンディングに参加をしていただいたところでございますので,その趣旨を考えていただきながら,またそれぞれの飲食店の経営が苦しくならないように,みんなで協力して,飲食店の利用,そして経済の復興につなげていければというふうに考えております。 ○9番(德田修和君)  その目的であれば,当初から20%上乗せする必要はないわけですよね。それだったら20%上乗せして事業者に配っていたほうがいいわけですから。その支援を求める方々に20%だよという物をちらつかせながらやったようにしか思えないわけですよ。ちょっと厳しい言い方になりましたけれども,多分300万円の予測の中3,000万円という,大分思っていたのと,予想と違ってちょっと焦りもあるでしょうけれども,ちょっとここは少し,これからもう今,チケットのほうは,るる届いていらっしゃると思いますけれども,それぞれ支援された方々への郵送はされていると思いますけれども,チケットを使わないとか,ここはあまり今後この使い方に対する広報はするべきではないかなと自分では思うわけですよね。実際こういう20%上乗せっていう形で支援金を募ったのであれば,それを使われた後,その事業を行った影響がどのように影響するかをしっかり見て,それに対してまた新たに考えるということなら分かるんですけれど,ちょっと最初からそういう抑制させるような言い方で進めていくのはいかがなものかと思っています。そこら辺はどのようにお考えでしょうか。 ○商工振興課長(池田豊明君)  今,議員が言われたとおり,クラウドファンディングは一旦終わりまして送金された形になりますが,実際はそのチケットの使用方法であったり,また経済の状況もまだこれからどうなるか分からない状況でありますので,そういう形でクラウドファンディングが実際その成果というか,効果があったのかにつきましては,今後追っかけて検討していきたいと思っております。 ○9番(德田修和君)  先ほど答弁の中でもありました先払いというような形をとりながらの支援であるということで,市長のほうからの答弁もありましたけれども,7月以降入るであろう現金を前倒しでもらっているということで7月から11月までチケット利用のお客様が集中すれば,その日の収入がないというような形になってしまうというわけです。本来なら,それに加えて1万円の売上げ,本来1万円売上げましたというところを,チケットで来られたら1万2,000円分の提供はしないといけないわけです。そうなると,お店によっては原価率はそれぞれ違うでしょうけれども,さらに出した提供分の原価に対して経営を圧迫しかねないというような危惧も,それこそ集中をして使った場合ですけれども,危惧しているわけです。今後,この事業の影響をしっかりと検証していただけるようなことを答弁いただきましたけれどもね。そして,また国県の動向等も見て時期を逸さないような対応をしたいということですけれども,改めて,もしこの事業を追っかけた10月,11月まできそうになったときに,そういうような経営圧迫が見られる。ただ,国県が,それに対して霧島市のことだけ考えているわけではないですから。国県のほうでは何も出ていないけれど,自分たちがやった事業に対して何かしらの不具合といいますか,困っている方々が出てしまったという場合は対応策というものを,やはり市の事業で与えた影響というものは市の事業で対応しなければならないと思うわけです。国県の動向等は別として,もし不測の事態とか起きそうであれば,独自で対応策を講じないといけないと思うわけですけれども,その辺は再度見解を求めておきます。 ○市長(中重真一君)  このエールプロジェクトにつきましては,1万円の支援を行った場合に1万2,000円,飲食店にいくわけですが,その2,000円の20%のプレミアム分につきましては市のほうが予算を出しているところでございますので,飲食店自体が1万円しか入っていないけれど1万2,000円出さないといけないといったような状況はなく,1万2,000円入った分に関して1万2,000円の商品を提供していただくというようなシステムになっているところでございます。ただ,やはり迅速に進めるといった意味でこのクラウドファンディングを利用したところもありました。ただ,商品券につきましても1,200円ずつの商品券になっているということでもございましたので,飲食店に行っていただく回数を増やしていく。そういった呼び掛けというものは必要になってくるのかなというふうに考えております。3月,4月,5月,6月まで本当に開店もできないといったような,特に5月は開店もできないといった状況の中で,まずそもそも現金がないといったところに対する支援というところで,このクラウドファンディングによって現金を早くお渡ししたいという部分と,事業継続支援給付金の中で,飲食店につきましては市のほうで一律30万円といったような給付金,支援も行ったところでございますので,今後,移動自粛が解除されて,だんだん復帰してくるという中で100%復帰するという時期はなかなか厳しいと思います。その中でも,せめて6割復帰しないとお店の経営自体が成り立たないといったような事業所も聴くところでございますが,実際は4割ぐらいしかまだ復帰していないといった事業所の話も聴くところでございます。少しでも早く,コロナ以前の状況に戻れるように,そのためには霧島市としてどういった施策を打つのが必要なのか。事業を辞めることになる,そういった事業者が出ないように,霧島市としてどういった施策が必要なのかということを,本当に全庁挙げて協議しながら進めていきたいと考えております。 ○9番(德田修和君)  ぜひしっかりと今後追いながらやっていただきたいと思います。この飲食店エールプロジェクト自体,私もすごく成功だと思っていますので,この事業が本当にチケットを利用するということまでを含めたら,この事業は言えば11月までの事業ですから,しっかり経過を追って,市として責任を取れる場所は取っていただきたいというような思いであります。あと,市長のほうで答弁がありました。20%は市のほうが出しているわけですので影響はないというようなことの答弁でしたけれど,1万円しか普段食事をされない方がチケット1万2,000円分の食事をしたらお店は1万2,000円分の提供をするわけですから,そこはちょっといつもより頼む量が増えたりとかして,その分にチケットが当てられたら仕入れはたくさんしないといけないし,いっぱい出さないといけない上に,20%収入は普段より減っているっていうような考え方も取れると思いますので,ちょっとそこはもうこぎ着けましたけれども,ぜひ,こういう飲食店,地域文化を色濃く反映している霧島市にとって大切な観光資源でもあるこの飲食店,飲食業っていうものをしっかりと守っていける取組が求められるように応援していますと,それで終わるつもりのところ,答弁に引っかかってしまったもんですから,やはりちょっとここのチケットの裏面に書いていることは,あまり積極的に広報すべきではないなと思います。協力してくださった方,そして協力,その支援を受けられた飲食店共に,霧島市のためにという思いが上がるような,この事業を11月までしっかりと,そのチケット,私としてはチケットはしっかりと使っていただきたいという思いもありますので,ぜひ,この事業自体はしっかりと検証しながら対応をすべきところがあれば対応していただきたいと求めておきまして,この件を終わります。3項目目に行きます。コロナ対策として本市で行った児童クラブと教育委員会の連携,答弁のほうにもありました。そして,また報道のほうにも取り上げられましたとおり,本当大変によかったのではないかなと思って,高くここを評価しているところであります。最初,登壇したときにも申し上げましたとおり,支援員の処遇改善や人員確保といったものは以前からの課題でありまして,その中で,今回のコロナ感染症,こういうような事態を受けて,通常時からの人員,支援員の処遇改善というところが必要であるというのが改めて認識できたものだと思いますので,引き続き運営支援を通じ,その充実を図っていきますということです。もう,ちょっと時間がないですので,この感染症リスクにおびえながらの運営はまだこれからもある程度続くと思いますので,そこら辺の通常時の改善というところの取組を何か新たに検討される余地があるのか確認しておきます。 ○市長(中重真一君)  本当に児童クラブの皆様には学校休業中,冒頭申し上げましたように,学校が休業の中で朝から開けていただいて子供たちの居場所を確保していただいたことに,心から感謝を申し上げたいと思います。その中で,4月の休業におきましては先ほど申し上げましたように,自習室を小学校1年生から中学校3年まで全て開くといったような形で,上手に教育委員会と児童クラブの連携というふうな形でできたのかなというふうに考えておりますが,やはり第2波,第3波が考えられますので,しっかりと児童クラブとも,また学校とも感染防止について連携しながら進めていきたいと考えております。また,先日も連絡会の皆様と児童クラブの運営についていろいろと意見交換,また要望等も受けたところでございます。支援員の先生方が働きやすい環境というものも必要になってこようかと思います。また議会のほうにも条例改正等お願いしないといけないところもあるかと思いますので,今後とも御協力をよろしくお願いいたします。 ○9番(德田修和君)  ぜひ,子供たちの安心安全の生活を守ることにつながることですので,しっかりと取り組んでいっていただきたいと思います。4項目目に入ります。農林漁業者向けの支援,答弁の中でも周知はしっかりと図ってまいりましたということで,これは受付窓口といいますか,それは市でしょうか。ほかの支援機関といいますか,機関が窓口になってるのか紹介をお願いします。 ○農林水産部参事農政畜産課長(八幡洋一君)  この事業の受付につきましては,現在,霧島市内でJAさんと,それから霧島市農業再生協議会,そして霧島市茶業振興会の三つのところが受付をしようという形で進めております。 ○9番(德田修和君)  窓口がいろいろあるわけですけれども,受付をするということであれば,やはり市のほうで窓口を一本化したほうが申請される方は分かりやすいと思うんですけれども,そうなっていない理由というものがあればお示しください。 ○農林水産部参事農政畜産課長(八幡洋一君)  まずはJAさんのほうですけれども,我々がJAさんの共販をされている方,それからAコープ等で直販をされている方,把握ができておりませんので,そういう形になっております。お茶につきましては85戸の農家がありますけれども,約700haの農地があると。先ほどあったとおり,耕作証明とかいろんなものを地番と照合していったり,面積を確定していったりしております。そういうことから,先行してお茶のほうはやっております。あとの野菜とか花卉そういうものについては,今日から各総合支所等で7回ほど説明会を開くようにしておりますので,一本の窓口にしてしまうと非常に作業が困難になるというようなことで,JAさんとも協議しながら進めているところでございます。 ○9番(德田修和君)  先ほど答弁にもありました,申請する場合に耕作面積に応じてであったりとか,今ありますように,耕作証明を出していただいたりということで,それぞれ把握できるところが専門的になってくるということで,実際,耕作証明,未申請のままで耕作されていたりとかいう方もいるのではないのかなと思うんですけれど,今,市としてその辺の対応というのはできているのかどうなのか。耕作面積等の把握がしっかりできているのか確認しておきます。 ○農林水産部参事農政畜産課長(八幡洋一君)  現在,各部会そして協議会ごとに説明会の前に農業委員会のほうと連携しながら,先に耕作証明を発行していただいたりして対応しているというところでございます。 ○9番(德田修和君)  こういった情報整理とかというのは,これまでも一般質問等でも何件か出てこられた案件なのかなとは思うんですけれども,専門知識は必要ですし,なかなかほかの部署からの応援とかも難しいというところもあって本当に苦慮されると思います。例えば,今,説明会をしてかなり業務が膨大になると思われた場合,この部署を経験されている職員であったりとか,退職者の臨時採用などが検討されるのか,そこら辺はしっかり担保できるのかというところを確認しまして,質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  この高収益作物次期作支援交付金事業は本当に事務の専門性もあって,また手続が煩雑な事業になっております。そういった中で農政畜産課,そして農業委員会,やはり人員の配置等も考えないといけないということで,組織全体で見れば企画政策課,また人事を管理している総務課等とも既に今後どういった形で進められるか協議をしているところでございます。これからもコロナ対策において様々な部署で業務量が増えたり,人員の増員が必要になってきたりすることがあろうかと思いますが,そういった場合も一つ一つ適切に管理ができるように努めてまいりたいと考えております。 ○議長(阿多己清君)  以上で,德田修和議員の一般質問を終わります。ここで,しばらく休憩いたします。             「休 憩  午後 0時07分」             ―――――――――――――――             「再 開  午後 1時10分」 ○議長(阿多己清君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。次に,4番,久保史睦議員から1件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○4番(久保史睦君)  公明党霧島市議団の久保史睦でございます。ただいま,議長より許可を頂きましたので,先に通告いたしました項目について質問をさせていただきます。質問に入る前に,今回の新型コロナウイルスでお亡くなりになられた方に,謹んで哀悼の意を表しますとともに,療養中の方々に心よりお見舞いを申し上げます。また,先の見えない不安の中で,地域医療に御尽力くださっている医療従事者の皆様を始め,現場の第一線で働く皆様に心から敬意と感謝を申し上げます。それでは,新型コロナウイルス感染症による本市の現状と課題及び第2波への備えを万全にするための今後の対応策について質問に入ります。1点目に,現状と今後について問います。要旨1,霧島市一般会計補正予算(第3号)の四つの事業,生活困窮者自立支援事業,農林水産業資金利子補給事業,事業継続支援給付金給付事業,病院事業会計負担金に関する進捗状況と予算に対する執行率を問います。要旨2,市主催予定で中止になった行事,中止が確定した分を含む予算総額及び今後の活用について問います。要旨3,今後,地方創生臨時交付金を活用しての支援策及び市独自の支援策について市長の見解を問います。2点目に,教育課題について問います。要旨1,臨時休業時の課題と分析について問います。要旨2,子供の見守り強化アクションプランの実施状況と課題について問います。要旨3,学びの確保及び経済事情による教育格差を生まないための本市の考えと今後の支援策の取組について問います。3点目に,コロナ禍における災害対策について問います。要旨1,避難所運営マニュアル,避難所増設,分散避難体制の三つに対する進捗状況と今後の対応策について問います。要旨2,高齢者や障害を持つ方への情報提供並びに周知方法への取組と過去質問をしたNET119緊急通報システムの進捗状況について問います。4点目に,誰一人取り残さない本市の共生社会の実現に向けての取組について問います。要旨1,新しい生活様式の定着を推進するための取組について問います。要旨2,エッセンシャルワーカーの方々への感謝の意を表す市独自の取組ができないか見解を問います。質問は以上となります。執行当局の明快な答弁を求め,壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  久保議員から1問の御質問がありました。1点目のウは私が,2点目のア及びウは教育委員会が,その他は関係部長等がそれぞれ答弁します。1問目の新型コロナウイルス感染症による本市の現状と課題及び第2波への備えを万全にするための今後の対応策についての1点目のウにお答えします。本市では,これまで新型コロナウイルス感染症に係る緊急対応策として,特別定額給付金,子育て世帯臨時特別給付金や,新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した単独事業を含め,23の事業を実施しています。また,先に提案した霧島市一般会計補正予算(第5号)において,GIGAスクール構想の実現に向けた小中学校における,1人1台端末の整備のほか,学校における感染症対策等への支援として,給食調理員の熱中症対策や夏季休業の短縮に伴う学校給食費負担金など,四つの事業に要する新たな経費を計上したところです。このような中,新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金については,国の補正予算第2号において2兆円が増額され,本市の交付限度額として13億1,005万4,000円が示されました。本市では,国の予算が閣議決定される前から,国が参考例として示した同交付金に係る活用事例集の内容や,新しい生活様式に対応した地域経済活性化などを柱とする同交付金の趣旨,本市の実情等を踏まえ,関係団体との協議等も行いながら,同交付金を活用した事業の創設等について検討を重ねているところです。今後,国から示された同交付金に係る交付限度額やこれまで実施してきた対応策の効果,さらに,後年度の財政に与える影響なども総合的に勘案しながら,新型コロナウイルス感染症の拡大防止はもとより,地域経済の回復や,生活に影響を受けている方々の支援に向けた新たな対応策について,全庁横断的に検討・精査を行い,今後の補正予算において,本市の実情に即した効果的な事業を提案してまいります。 ○保健福祉部長(西田正志君)  次に,1点目のアの保健福祉部関係にお答えします。こども・くらし相談センターが所管する生活困窮者自立支援事業については,住居確保給付金の申請件数が,新型コロナウイルス感染症による経済活動の急速な縮小や,当該給付金の対象範囲の拡大及び支給要件等が緩和されたことに伴い増加傾向にあったため,その申請件数を約60件,支給期間を6か月と見込み,その必要額を予算計上したところです。6月25日時点における相談件数は83件,うち新型コロナウイルスに関連する相談件数は56件,うち申請書を受理した件数は40件であり,これまでの支給実績額は173万3,000円で,予算現額に対する執行率は16.7%です。また,健康増進課が所管する病院事業会計負担金については,新型コロナウイルスを検出するPCR検査機器を霧島市立医師会医療センターに整備するために必要な経費等を計上したものであり,既に機器選定を行い契約締結したところです。このことにより,検査機関のある鹿児島市にまで検体の移送をする必要がなくなることから,検査に要する時間が大幅に短縮され,感染の有無を早期に判明させることが可能となり,感染が疑われる救急患者の搬送に関わる救急隊員や医療現場の負担軽減が図られます。 ○農林水産部長(田島博文君)  次に,農政畜産課が所管する農林水産業資金利子補給事業についてお答えします。同事業は,新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い,経営に影響を受けている農林水産業者が,経営維持・再建等に必要な資金を借り入れる際の支援策として,農林水産業資金を融資した融資機関に対し,令和2年度の利子を補填するものです。これまで,対象者となる農林水産業者に対しては,JAあいらや漁協,森林組合等の会員等や認定農業者等にチラシを配布したほか,市のホームページにも掲載し,周知を図りました。また,JAあいらの広報誌6月号にも,当該事業の内容を掲載いただきました。現在の状況について,融資機関の一つであるJAあいらに問い合わせたところ,融資の実績はないものの,数件の相談を受けているとのことです。 ○商工観光部長(谷口隆幸君)  次に,商工振興課が所管する事業継続支援給付金給付事業についてお答えします。同事業は,新型コロナウイルス感染症の拡大により経済的に大きな影響を受け,売上げが前年同月と比較して20%以上減少し,事業を継続することが困難になっている個人事業主を含む市内中小企業者等に対して,一律20万円,上乗せ給付を含めると最大で120万円を給付するものであり,5月21日から申請受付を開始しています。現時点において,審査が完了し,6月29日までに振込みを行うことが確定しているものは1,473件で,給付額は3億5,266万円であり,その執行率は,予算額9億9,000万円に対して35.6%です。 ○総務部長(橋口洋平君)  次に,1点目のイにお答えします。市が主催する予定の行事で中止になったものに係る予算総額は400万8,000円であり,市が補助金等を支出している行事までを含めると,1,966万4,000円が不用額になり,そのうち一般財源の額は,それぞれ306万8,000円,1,250万1,000円です。なお,10月に開催を予定していた第75回国民体育大会及び第20回全国障害者スポーツ大会は,主催団体である4者の合同記者会見において,本年秋には開催せず,延期する旨の発表があったところです。しかしながら,本件については,具体的な措置がいまだ示されていないことなどもあり,現時点で,燃ゆる感動かごしま国体・燃ゆる感動かごしま大会霧島市実行委員会に対する負担金の精査をすることができないため,当該負担金額は含んでいません。また,新型コロナウイルス感染症の影響を受け,やむを得ず中止の判断を下した行事等に係る一般財源は,新型コロナウイルスの感染拡大防止策,地域経済の回復に向けた支援策,減収が見込まれる市税等一般財源の補完に充てることになると考えています。 ○教育長(瀬戸上護君)  次に,2点目のアにお答えします。本市では,令和2年3月3日から3月16日までの期間,市内の小中学校を臨時休業としましたが,突然の国の休業要請であったため,学校は,児童生徒に十分な指導を行うことができませんでした。その後に延長された休業期間には,児童生徒が春休みに主体的に取り組めるような学習課題を準備するよう学校に指示しました。この臨時休業では,小学校1年生から3年生のうち,保護者が就労しており,子供を見守る者がいない家庭の児童を対象に,自習室を提供しました。一方で,児童クラブは,開所時刻を早めるとともに,多くの児童を受け入れることとなり,大きな負担をおかけしたところです。また,児童生徒の中には,遊戯施設や商業施設に集まるなど,感染のリスクが高まる行動も見られました。そのため,4月の臨時休業では,小学校1年生から中学校3年生の児童生徒が自習室を利用できるようにし,保護者の負担軽減と感染症対策の徹底を図るとともに,児童クラブの負担の軽減にも努めたところです。さらに,児童生徒の健康状況や学習状況の確認に加えて,虐待等の家庭問題の早期発見のため,家庭訪問や電話連絡を行うよう学校に指示しました。現在,学校は,1学期中の運動会や修学旅行等の学校行事を,2学期以降に延期していますが,実施の時期や方法等については,今後,各学校が十分に検討して判断するものと考えております。次に,2点目のウにお答えします。学びの確保及び経済事情による教育格差の解消に対する行政の支援の一つに,要保護及び準要保護児童生徒就学援助制度があり,これは,経済的に困っている保護者に対し,学用品費や学校給食費等の一部を援助するものです。当該制度を利用する場合,通常は,年度当初に申請書を提出していただき,前年度の所得によって就学援助費の支給を決定しますが,収入の状況が急変した場合には,年度途中であっても申請することができます。このような中,本年度は,新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し,5月20日に就学援助制度を周知する文書を,改めて保護者に配布したところです。教育委員会としましては,新型コロナウイルス感染症の影響を把握しながら,引き続き,就学援助制度の周知徹底に取り組んでまいります。 ○保健福祉部長(西田正志君)  次に,2点目のイにお答えします。新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い,学校等の休業や外出自粛が継続する中で,子供の見守り機会が減少し,児童虐待リスクが高まったことから,国は,要保護児童対策地域協議会に参加する様々な関係機関等により,子供を定期的に見守る体制を確保し,児童虐待の早期発見・早期対応につなげることを目的とする,子どもの見守り強化アクションプランを通知しました。支援対象児童等については,以前から,就学児や就園児等は通っている各学校等が,特定妊婦はすこやか保健センターが,その他の未就学児等はこども・くらし相談センターを主として関係機関が,それぞれ見守りや状況の確認を行っており,今回のアクションプランを受けて見守り・支援体制の更なる充実に努めたところです。今後も,子供の生命を守ることを第一に考え,児童相談所や警察,学校などの関係機関との連携を密にし,相談・支援体制の充実に努めてまいります。 ○危機管理監(新村 司君)  次に,3点目のアにお答えします。災害時の避難所は,密集状態になりやすいことから,新型コロナウイルス感染症の拡大防止を図るため,避難先を分散させることが重要であると考えています。このため,自宅から避難する場合には,安全が確保できるのであれば,家族や親戚あるいは知人宅など指定避難所以外の場所に避難することも選択肢の一つとなります。本市においては,このような分散避難に加え,まずは,これまでの避難実績等を踏まえた形で避難所を開設した後,災害や避難者の状況などを勘案しつつ,開設する避難所を順次増やしたり,必要に応じて,保健師を配置した体調不良者にも対応が可能な避難所を開設するなど,避難所の密集状態の回避に努めることとしています。なお,現在,分散避難を含む,新型コロナウイルス感染症への対策を踏まえた安全な避難の方法について,ホームページや広報誌などにより市民への周知に取り組んでいるところです。また,避難所に配置された職員は,避難所運営マニュアルや新たに策定した新型コロナウイルス感染症対策用マニュアルに基づき,各避難所において,必要に応じて保健師からの指示を受けながら,感染拡大の防止に努めることとしています。引き続き,新型コロナウイルス感染症の拡大防止に関する専門的な知見を取り入れながら,避難所における市民の皆様の安心安全の確保に努めてまいります。 ○保健福祉部長(西田正志君)  次に,3点目のイの前段にお答えします。本市において新型コロナウイルス感染症患者の発生が確認された際に行った,感染の防止対策等に関する市長の記者会見では,初めての試みとして,手話通訳士を配置したところです。今後,緊急時における災害情報等に関する記者会見等が行われる際にも手話通訳士を配置するなど,聴覚障がい者の方々などに対する情報の提供に配慮してまいります。また,今回の特別定額給付金の支給手続では,視覚障害や聴覚障害を抱えている方々などに対する支援として,市のホームページに,当該給付金の制度の概要や申請手続,申請書の記載方法などについて説明した,音声と手話による動画を掲載したところです。今後においても,日頃から,防災に関する情報や避難所関連の情報を発信し,高齢者や障がい者の方々に配慮した情報の提供に努めてまいります。 ○消防局長(喜聞浩志君)  次に,イの後段にお答えします。NET119緊急通報システムは,意思疎通が困難な聴覚・言語機能障がい者が事前登録することで,緊急時に消防局に通報することができるシステムです。本市では,本年度に当該システムを導入することとしており,9月1日からの運用開始に向けて準備作業を進めています。今後,運用が開始される前に,市の広報誌などを通じて,対象者となる方々への広報・周知に努めてまいります。 ○保健福祉部長(西田正志君)  次に,4点目のアにお答えします。新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言は,5月25日に全国で解除されましたが,感染拡大を防止するための対応は,長丁場になると言われています。このような中,国は今後,日常生活と感染拡大防止対策を両立していくために,従来の生活から,新しい生活様式へと移行していく必要があるとして,一人ひとりの基本的感染対策,日常生活を営む上での基本的生活様式,日常生活の各場面別の生活様式,働き方の新しいスタイルの四つの項目を示し,それぞれに具体的な実践例を示しました。本市においても,当該内容をホームページと広報きりしまお知らせ版6月号に掲載しており,今後も,自治会向けにチラシを配布して,周知を図ってまいります。 ○市政推進特任部長秘書広報課長(冨永博幸君)  次に,4点目のイにお答えします。エッセンシャルワーカーとは,医療従事者,スーパーの従業員,宅配などの配達員,ごみ収集の作業員の方々など,社会で必要不可欠な労働者を意味しており,これらの業務に従事する方々一人ひとりによって,私たちの生活は支えられております。これらの方々に対して心から感謝申し上げます。このような中,これまで市独自の取組として,新型コロナウイルス感染症の感染リスクと背中合わせの中,私たちの命を守るため,日夜尽力いただいている医療従事者の方々に対し,市ホームページに市長メッセージを掲載し,感謝の気持ちを表すとともに,先般開催されました鹿児島県看護協会姶良伊佐地区主催の研修会においては,市長が感謝の気持ちを直接お伝えしました。また,来月には,霧島市立医師会医療センターの朝礼にも出席し,感謝の気持ちを直接お伝えする予定です。今後も機会を捉えて,エッセンシャルワーカーの方々に,感謝の気持ちを伝えたいと考えております。
    ○4番(久保史睦君)  るる答弁を頂きました。それでは,再質問に入らせていただきたいと思います。今回限られた時間での初めての議会いうことで,価値的に進めてまいりたいと思いますので,どうぞよろしくお願いいたします。それでは,冒頭まず1点目に要望しておきたいことは,今回コロナウイルスの中でいろいろな周知であったり,いろいろな連絡体制という部分が見直されつつあります。この中で,よくかねてから思うんですけれども,ホームページでの周知であったり,広報誌での周知ということが今議会でも度々取り上げられておりますが,高齢者の方はホームページを見ることというのはほとんどないんです。また,広報を全ての方が見るとも限っておりません。という部分で考えれば,例えば別な方法,新しい生活様式に即したそれを周知するための新しい方法をやはり考えていくべきではないかな。そういう転換期ではないかなということを先もって提起しておきたいと思います。それでは,改めまして再質問に入ります。今回,国の2次補正予算が約2兆円規模で組まれました。今回の2次補正予算規模と,まず1次補正と合わせて,これは事業規模の概算で国のGDPの4割程度だと。今回,最大規模でもあると言われております。じゃあ,この予算が地方に回ってきたときに,光の当たらない人たちがまだいらっしゃいます。その方たちに届けていくのか,そういう部分について1項目については議論を交わしていきたいと思います。今後,ウィズコロナということがよく言われております。まず,一元化は無理だと思います。いろんな支援策がありますので。そういった意味では,一つ,旗を振る,道しるべを作るというか,そういう点での総合案内口というのは,霧島市に市役所の中,本庁の中には絶対に必要だと思います。というのも,ここに来られて,どこに行ったらいいか迷っていらっしゃる方が下にはいっぱいいらっしゃるんです。それを知らないだけだと思います。実際,私は何名か御案内をさせていただきました。今回,この2次補正の交付金の活用事例集を見てみると,そういう窓口に対する予算にお金を使ってもいいですよという事例も示されております。ここについて市長の見解を問います。 ○市長(中重真一君)  10万円の定額給付金のときには電話の窓口を設置し,また,その他事業継続支援給付金の際にも相談窓口等を設置してまいりました。新型コロナウイルスのこの対応策につきましては様々な部署が対応しているところでございまして,そして,その中身もそれぞれの部署で専門的なところもあるものですから,現在はそれぞれの部署で対応しているところでございます。今後,国の施策,そして県の支援策等がどのように進んでいるか,また,市のほうとしてどのような対応ができるか。そして,その窓口も密にならないように気を付けなければいけないといったような問題もございますので,どのような形が一番市民が相談しやすい形かということを検討しながら,今後進めていきたいと考えております。 ○4番(久保史睦君)  ぜひ,検討していただきたいと思います。取りあえずはそこの窓口に行けばいいというスタンスが周知されていけば迷うことも少なくなると思いますので,ここは要望しておきたいと思います。続いてもう一点,私は以前,指定を受けていない難病の方のことを,この議場で市長と熱く議論を交わしたことがあるんですけれども,今回指定を受けていらっしゃらない難病の方も実際何も対象にならずに,給付も受けられずにという方たちがたくさんいらっしゃるんです。そういった方に光を届けるために,何かしら今後の第5弾,第6弾という施策の中で措置を講じていただきたい。この点を要望しておきたいと思います。と申しますのも,本当は何もなければというと語弊があるかもしれないですけれども,今回,私は指定を受けていない難病の方のことについて,第2回目の質問をするつもりだったんです。ところが,その方とお会いして話をしていると,今回は私のことはいいですと。今回,コロナウイルスでたくさんの霧島市の人たちが困っていると。なので,今回,久保さん私のために時間を使わないでくれと。対象になる方がいっぱいいらっしゃるんです。指定されていない方が。私,その言葉を聴いたときに,何とかしないといけないなということを改めてお伝えしたところでございました。市長も私と同様な感じで,指定を受けられていない難病の方から御相談を受けたということで議論を交わしましたけれども,今後,そのような方向で何か目に見える形での支援策を講じることができないかどうか,ここを市長に答弁を求めたいと思います。 ○市長(中重真一君)  難病指定を受けていないけれど難病の方々はいらっしゃいますし,また,この新型コロナウイルスにつきましては,本当に様々な業種,様々な分野の方々が影響を受けているところでございます。その中で,霧島市独自の支援としてどういったことができるか。例えば,少し前ですがひとり親家庭に霧島市独自の支援ができないかといったようなことも検討しましたが,これに関しましては,国のほうで2次補正で全て支援をするというようなこと,国のほうが対応するというようなことが出たところでございます。難病指定を受けていない方々についても,そのような声があるということをしっかりと国,県にも伝えながら,そして霧島市として支援を必要とされている方々にどのような支援が必要なのか。また,経済回復にどのような施策が必要なのか検討しながら,今後もコロナ対策を進めてまいりたいと考えております。 ○4番(久保史睦君)  本当に思い出すと涙が出そうになります。しっかりとここは取り組んでいただいて,何とか光を当てていただきたい。ここで強く求めておきたいと思います。続きまして,教育課題のほうに入りたいと思います。この教育課題につきましては,再質問に入る前に,まず,今回学校を開放した市長のトップダウン,これは子育て環境,日本一をうたう市長の本当に市長らしいトップダウンの決断で学校を開放していただきました。これは子育て環境,日本一の公約実現に向けての大きな前進になったことは間違いないと私も思っております。また,高く評価もしております。私の周りでも大変に学校を開放していただいて助かったという保護者の方からの声をたくさん頂きました。この決断は,鹿児島県の中でも特段に早く,またほかにそういうところを解放した学校等はなかったように思うんですけれども,この決断に至ったプロセスと今後について市長の考えを問いたいと思います。 ○市長(中重真一君)  休業中の学校の対応につきましては,冒頭も教育長が申し上げたところでございますが,まずは3月の休業中,小学校3年生までの自習室を提供したところでございますが,4月の休業に当たって中学校3年生まで自習室を提供したことについては,大きく二つの要因があろうかと思います。一つは,児童クラブの負担軽減,また児童クラブにおける密を防ぐといった部分がございます。児童クラブから要望書も出たわけでございますし,学校と児童クラブと協力しながら児童生徒の居場所の確保というものに努めたところでございます。もう一つは,これも冒頭,答弁でも申し上げておりますが,やはり3月の休業中に商業施設等に子供たちが集まり,かえって感染のリスクが高まったのではないかということを懸念したところでございます。確かに,学校に行くことは多くの生徒また先生にも会いますので,たくさんの方々に会うわけでございます。しかし,家を出て小中学生が,徒歩若しくは自転車で学校に行って,たくさんの生徒と先生,友達に会いますけれど,いつもと同じメンバーでございますので,その範囲は狭いわけでございます。そういった中で,学校で自習ができる場を作ったほうが,子供たちの感染防止につながるのではないかというふうに判断したところでございます。今後におきましては,文科省のほうも方針が大分変わってまいりました。地域で発生したときに,その地域の小中学校,公立学校,全てを休業するのではなく,学校で発生した場合にはその学校であったり,その学年であったりというようなことで,休業の範囲を狭くするといったような方針も文部科学省からも出ておりますので,今後は,やはり第2波,第3波の心配というのは霧島市も当然あるわけでございますが,発生した場合でも今,整備を進めている医師会医療センターでのPCR検査機器等も上手に活用しながら,発生したポイントをなるべく狭い範囲で抑えて,ワクチン等ができるまでしっかりとコロナと共存できる霧島市というものを目指して,また学校の対応についてもそのような形で進めていきたいと考えております。 ○4番(久保史睦君)  引き続き,教育課題について再質問に入らさせていただきたいと思います。まず,今,子供たちの中でマスク着用による熱中症対策,又はソーシャルディスタンスの視点から日傘登校をしているところもあるようでございます。本市でどのように検討されているか,教えてください。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  基本的には学校での生活はマスク着用ということですけれども,特に低学年の子供であったりしては,表情も見えませんし,体調はどうなのかというところは十分,教師,保護者が気を付けなければいけないと考えております。したがいまして,特に体育の授業では,基本的には距離が保てるのであればマスクはしないというようなこと。授業の途中であっても,こちらの片方を外して呼吸をするとか,それから水筒を持参させていますので,適宜,水分を補給するというような指導をしているところです。特に,新型コロナウイルスに比べ熱中症のほうは命に関わることもありますので,これは本来ならば,児童生徒が主体的に判断をして水分補給,あるいはマスクを外すということが大事になってきます。なぜそういうことをするのかということを,しっかりと理解して行動できるような児童生徒に育てる,そういう指導をしていくということが大事だと考えております。 ○4番(久保史睦君)  この新型コロナウイルスにおいて,子供たちには正しく恐れることの重要性と正確な知識の教育が一番重要であると私は思っております。今,学校現場でどのようにそれは取り組まれていらっしゃいますか。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  各学校に対しては,文部科学省が4月に新型コロナウイルス感染症の予防,子供たちが正しく理解し実践できることを目指してというのを出しております。それを各学校に発出して,教育活動の中で新型コロナウイルス感染症に関する正しい情報の収集について学んだり,新型コロナウイルス感染症に関する差別や偏見について考え,適切な行動がとれるよう繰り返し指導しています。もちろん体育や保健体育の授業の中でも,それ以外の特別活動,道徳の中でも繰り返し取り扱っているところです。 ○4番(久保史睦君)  夏休みが短縮されて,学校カリキュラムと児童生徒の理解度のバランスというものが二項対立になっていないかと。しっかりと子供たちの理解が授業数に追いついてきているのかというところは甚だ疑問を感じるところでもあるんですけれども,そこもしっかりと一緒に取り組んでいただきたいなと。結構授業が分からないとか,早過ぎるとかいう子供たちの声を聴くときがあるものですから,そこら辺もしっかり調査しながら進めていただきたいなと思っております。学びの確保,それから経済事情による教育格差,この視点から代表的に取り上げられているオンライン授業,また先般,同僚議員より質問もありましたけれども,GIGAスクール構想について若干聴きたいと思います。この構想につきましては,基幹となるものにSDGsの理念が相当盛り込まれていると私は認識しております。誰一人取り残さない教育,一人ひとりの可能性を伸ばす教育との位置付けも,この個別最適化された学びの確保というものが最重要項目としてうたわれております。ここでまず,はじめに重視しなければならないことは,導入に際して多元的な視点に基づく,これリスクの可視化だと。まずそこをしっかりと根底を固めていかないといけないと。現状,導入に向けての課題ばかりが表立ってきておりますけれども,今回,コロナ禍で教育分野におけるICTの遅れ,それから先送りされてきた課題が可視化されてきたという,この側面にしっかりと着眼していただきたいと。あわせて,この教育格差を生まないためのICTの公教育の在り方についても,これはしっかりと,まず審議会等で審議をしていただきたい。そこから進めていただきたいなと思っております。いろいろこの構想であったり,答弁をお聴きして思うんですけれども,もうGIGAスクール構想には直接的に触れませんけれども,どうもこの視点がフォアキャスティングの議論在りきでバックキャスティングになっていないような気がするんですけれども,そこについてはどのように思われてらっしゃいますか。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  端末のことであったり,ネットワークのことであったり,これは確かに現実,今の学校の状況を把握してフォアキャスティングのような考え方に見えると思うんですけれども,ただ,社会が変われば教育も当然変わらなければいけない。どんな授業をするのか,そういったイメージがなければ幾らICTを整備しても授業は変わらないんです。我々が考えているのは,ある面,授業の在り方についてバックキャスティングで考えていく。しかし,機器とか,ネットワークとか,そういったものについてはどうしてもフォアキャスティングになってしまう面があるなと思っています。ただし,授業は変えなければいけないと思っています。 ○4番(久保史睦君)  おっしゃるとおりでございます。本当にそのとおりでございます。しっかりとバックキャスティングに立った全体視野の部分からの構想も取り上げていただきたいなと思います。何よりうれしかったのは,課長がそこまで体を使って答弁されたのを僕は初めて見たので,教育にかける熱い思いをすごく感じたことが何よりうれしかったです。どうかこのバックキャスティングの視点も取り入れていっていただきたいことを要望しておきたいと思います。これは導入に当たって基幹を確実に固めておかなければ,無限に加速するこの情報化社会の波に埋もれてしまって,ICTの教育分野における取組の脆弱者が年度を重ねるごとに露骨に浮き彫りになってくる危険性があるということを,この場で改めて指摘しておきたいと思います。若干,角度を変えます。今後,学校単位で様々な取組であったり,また判断が必要になってくることは,これはもう容易に想定ができます。国の2次補正で,学校現場への予算措置もされてくると思うんですけれども,3月議会で取り上げた三つの予算制度がございます。特色枠予算制度,学校提案要求型予算制度,総額裁量予算制度について,あれからどういう検討がなされていたのか。特に,この総額裁量予算制度については,今こそ明確な位置付けが必要ではないかと私は思っておりますけれども,見解を問います。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  校長が自由に使えるお金,予算というのがあるというのは確かに有り難いですけれども,それぞれ費目があって,制度として流用することがなかなか難しいというふうに考えています。ただ,文科省のほうから補正予算で小規模に幾ら,中規模に幾らというような校長の判断で使える予算というものが示されていますけれども,今後,給食調理員の熱中症対策についてあの予算を現在充てていますので,残った部分をどれだけ使えるのかというのを精査しながら,そこは検討していきたいと考えています。ちなみに,本市では小学校,中学校,特色ある学校づくりサポート事業ということで,予算も各学校が各学校の判断で使用できるような講師の謝金であったり,あるいはジオパークインスクールというところでジオガイドを活用できるように,現在の教育振興費の中で活用できるような制度は作っているところです。 ○4番(久保史睦君)  子供の教育にかける投資というものは,霧島市の未来への投資につながってくるということは今まで議論を交わして度々申し上げてきました。私が言いたいのは,こちらに向かって話をしていますけれども,こちらに予算をちゃんと分けてくださいってことを言いたいんです。教育に特化した予算をしっかり積み上げていただきたい。その掛けた分は必ず霧島市の未来につながってきます。そこで1点,提案したいと思います。この学校外教育バウチャー制度というものがございます。これは教育に特化した予算の確保,また教育格差を生まない取組として,学校外教育バウチャー制度というものを導入してはどうかという部分を求めておきたいわけですけれども,そもそもこの制度自体を知っていらっしゃいますか。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  今回,議員のほうからお話がありまして勉強させていただきました。教育委員会としても教育格差をなくすというところで,例えば,そういった志を持った方がクラウドファンディングなどを活用して学校外教育バウチャー制度を運用されるというようなケースがあれば,ぜひ協力していきたいと考えております。 ○4番(久保史睦君)  これは教育に特化した予算になってきますので,教育にしか使えないお金になってきます。それを何とか,これすぐには無理だと思うんですけれども,段階的に何とか導入できないかという部分をしっかり調査研究して,調査研究って調査研究ですよ。しっかり調査して研究してくださいっていうことですので,していただきたいなと思います。この学校外における学びの均等化というものは,今後の持続可能な教育の観点からも,もう先送りできない課題であります。この制度は人を教育サービスに限定することで,確実に子供たちが学ぶ機会を得るということが大きな特徴です。あわせて,地域経済の活性化につながる利点もあるということを付け加えておきたいと思います。子供に対する支援策は,いろんな給付金であったり,今あります。ところが,教育という分野に特化した支援制度というものがないんです。これは財源を,基金を立ち上げることも検討していただきたい。また,現在,霧島市として新型コロナウイルス感染症対策寄附金というものが創設されております。今回,私自身も子供たちのために使ってほしいというお声も頂いております。このような視点から,この教育に関連する事業に特化した財源確保,またGCF,ガバメントクラウドファンディング,ここを利用することの検討も十分考えていっていただく余地はあるのではないかなと思っております。この総合的な教育環境の整備と学びの確保という部分について,今回のコロナ禍で可視化された課題。そして,同時に今回のことで,教育そのものが大きく変わる転換期を迎えているんだと思っております。最初の学校休業時,これは先ほど答弁でもありましたけれども,児童クラブに大きな負担が掛かって,分かっていながらも頼らざるを得ない状況が全国的にも大きく報道されました。これは様々な状況で個別対応しきれないケースもいろいろ今後想定されてくると思います。今後,学校と学校以外の関連機関,そして地域,事業者等との連携をより一層推進していかなければ,必ず取り残される子供たちが出てきます。学校外教育バウチャー制度を提起した最大の理由はそこにもあります。この経済状況を含め,子供たちを取り巻く環境というものは千差万別であります。それぞれの状況に応じた個別対応には,専門家でなければどうしても対応できないこともございます。令和2年度霧島市の教育というものを読ませていただきました。このSDGs,ESDの理念を踏まえと明記されております。充実した個別対応の体制を確立する。ここにSDGsの理念である誰一人取り残さないとの理念の整合性というものが出てくると思いますので,その点を踏まえて,今後また議論しながら検討していただきたいと思います。この点を要望しておきたいと思います。続きまして,コロナ禍における災害対策について再質問させていただきたいと思います。この新型コロナウイルス禍での災害対策は,これまでの常識が通用しないことを想定しなければいけない。これが第一重要項目だと思っております。この生活形式の多様化に伴う見えにくいリスクや地域コミュニティの希薄化,目前の課題が山積する中での災害対策にはICTを活用した防災減災の取組は必要不可欠であると同時に,デジタルデバイド,こちらでも情報格差の解決という2局の側面から課題が浮き彫りになってきているのではないかなということを危惧しております。この災害時には,情報の共有と統一化は最重要項目の一つであります。災害対策基本法第90条の2にて,罹災証明書の交付が今,法律化をされております。この様式については,今まで自治体の任意とされておりましたけれども,統一化されていないがゆえに,被災自治体においては迅速に対応,交付できない共通課題と懸念事項でもありました。ちなみに,この霧島市,本市においてはこの様式は現在統一化されておりますか。 ○危機管理監(新村 司君)  内閣府のほうから罹災証明書の統一化に関する文書が昨年出されました。本市におきましては,本年度から新しい様式に統一したところでございます。 ○4番(久保史睦君)  本年度ということは,つい最近,もう統一化されたという認識でよろしいですわけですね。災害時,このリエゾンに正確な情報を伝えるためにも,日頃からこれは分野横断的に情報共有,また連携体制の確立をしていくことも必要不可欠であります。現在,霧島市は避難者情報について,どのような体制で掌握しておりますか。 ○危機管理監(新村 司君)  各避難所におきまして,避難者名簿を作成しております。紙ベースの名簿を作成し,それぞれ各総合支所等で最終的には保管しているところでございます。短期的な避難所開設の場合におきましては,ファックスとかインターネット環境が整備されない中での対応というところがありまして,なかなか災害対策本部と各避難所との情報共有というところが難しいところでございます。なお,避難が長期化した場合につきましては,現在作成しております避難所運営マニュアルの中にその様式があります。ただ,その様式は本市で定めたものでありますけれども,それも最終的には紙ベースというところが課題となっておりますので,今後,情報の共有化,そういったところでの改善というのは必要になってくるのかなというふうに感じております。 ○4番(久保史睦君)  本市における防災は,私はすごいトップクラスだと。県内でもトップクラスだと思っております。そこで,若干踏み込んでちょっとお聴きしたいと思います。アセスメント調査票,そしてラピッドアセスメントシートを活用しての,この分野横断的な情報共有と連携体制強化を今,答弁にもありましたけれども図るべきだと私も考えております。この分散避難時被災者アセスメント調査票の大事なポイントは,在宅避難者を始めとする指定避難所以外の把握をしていくことであります。このアセスメント調査票の概要と導入することが検討できないかどうかという部分に対して答弁を求めます。 ○危機管理監(新村 司君)  内閣府のほうで発出した資料によりますと,アセスメント調査票,これは被災者アセスメント調査票と施設避難所等ラピッドアセスメントシートというのが掲載されております。被災者アセスメント調査票のほうは,医療保険,福祉関係者が分野横断的に被災者の状況把握,共有されるための調査票ということで避難所の窓口であるとか,避難被災者家庭訪問,見守り活動で使うというものでございます。それから,施設避難所等ラピッドアセスメントシートにつきましては,避難所やその周囲の被災状況やニーズを把握して,分野横断的に情報共有するための調査票というところであります。このアセスメント調査票の導入につきましては,統一した様式で関係機関と情報共有と。これは非常に大切なことだというふうに私は理解しております。ただ,この内容につきましては,まだ県のほうからも十分に情報が得られないという状況がございますので,引き続き,県と連携しながら研究してまいりたいと思います。 ○4番(久保史睦君)  そうなんです。まだ国と県が今からというところなんですけれども,危機管理を高めていく上で,危機管理監とまた市長においても県に早く教えてくれということでレクチャーを受けてきていただきたいなと,それぐらいの思いがございます。もう一点,踏み込んでお聴きします。戦略的イノベーション創造プログラムにおけるこの国家レジリエンス,防災減災の強化ということについて,コロナ禍における災害対策については今後より一層の防災,医療,福祉の連携,情報共有というものが求められてきます。このSIP,戦略的イノベーション創造プログラム,この防災において研究開発が進められているD24Hというものが,管理監も勉強されていらっしゃいます,あれです。これが社会実装に向けた実証開発への参加を促しております。自治体にはお金の負担は掛かりません。これをどのように捉えて検討をなされていらっしゃいますか。 ○危機管理監(新村 司君)  先ほどから答弁していますように,統一した様式による情報共有というのは,被災者の負担も軽減されるという多くのメリットがあるというふうに考えております。その上で,社会実装に向けた実証開発への参加というのは,市町村レベルでどのような形で参加するのかなど,不明な点がまだ多いと考えております。したがって,県やその関係機関等と連携しながら引き続き研究してまいりたいというふうに思います。 ○4番(久保史睦君)  このD24H,これは災害時保健医療福祉活動支援システムというものでございます。これが導入されれば,たくさんの命は救え,また一早い対策が打てるようになると思いますので,引き続きこれは検討,調査研究を続けていただきたいなと。しっかりとしていただきたいなと思っております。若干角度は変わりますけれども,昨年の雨で甚大な浸水被害を受け,全国的に日当山地域という所は報道されました。ここは先日の二,三日前のあの大雨のときにも,私,見に行ったら,道路の浸水が何箇所も見られて,地元の方たちというのは大変に心配されております。このような状況にあるにもかかわらず,あそこの地域に避難所もないんです。ここは引き続き最重要課題として,スピード感を持って対策を講じていただきたいと思いますけれども,いかがですか。 ○危機管理監(新村 司君)  災害時に被災者が早い段階で安全な場所に避難していただくことが大事というふうに考えております。急な状況変化というところもありますけれども,そういう場合においても,近くで安全な場所を確保するなどして,とにかく早めに,緊急の場合は近くの高いビルなどに避難して安全を確保するというところの周知をしていくことが,我々としてはできるところになるのかなというふうに考えております。引き続き,災害対策のいろんな課題については検討してまいりたいと思います。 ○4番(久保史睦君)  現場に住んでいらっしゃる方たちの気持ちをよく考えて取り組んでいただきたいなと思います。これは深刻な問題であります。次のNET119については9月から運用が開始できそうだということで,これは非常に喜ばしく思っております。このまま引き続き進めていただきたいなと思います。それでは最後に,誰一人取り残さない共生社会の実現という部分につきまして,先日,東京のほうで医療従事者への敬意と感謝を届けるブルーインパルスによる公開飛行というものが行われました。記憶に新しい方もいらっしゃると思います。霧島市でも飛行機は飛ばさないにしても,何か皆さんで一緒にコロナを乗り越えていきましょうというようなことができないかなという部分でいろいろ議論を交わさせていただきたいなと思っております。お金を掛けなくても,例えばブルーリボンを付けているところであったり,ちょっとしたステッカーであったり,そういう部分を検討していただければ,すごくまたみんな気持ち的にも変わるのかなと。コロナ対策に使ってくださいってお金を持参される方もいらっしゃるみたいですので,そういった部分で,これは行政一体となって皆様の知恵と力,また議会も交えて何か取組を進めていければいいなと思っております。最後になりますけれども,今回のこの10万円給付事業,本市は物すごく対応が早くて,市民の皆様から大変喜びの声を頂いております。ここにいらっしゃる行政職員の皆様もエッセンシャルワーカーであります。特に窓口での対応は困難を来すこともあったりしながら,一つ一つ本当に大変だったと思います。1点だけ要望しておきたいことが,行政機能がストップしてしまえば大変な困難を来します。最低限のマスクであったり,フェイスシールドであったり,消毒液等というものは確保していただきたい。また,フェイスシールド等は,ウィズコロナを考えたとき,啓発にもつながります。この点を要望しておきたいと思います。職員の皆様も含む全てのエッセンシャルワーカーの皆様へ,心から感謝の意を表し,私の一般質問を終わります。 ○議長(阿多己清君)  以上で,久保史睦議員の一般質問を終わります。これで,本日の一般質問を終わります。残りの5名については,明日の本会議で行います。本日はこれで散会します。             「散 会  午後 2時10分」...